更新日:2017年11月14日 14:40
恋愛・結婚

「オヤジVSキャバ嬢」夏に女を口説くオヤジの超絶テク

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その22 ―

木村和久

木村和久

 いよいよ始まりました、キャバクラ夏の陣。夏にかけて、いろいろ誘いが多い季節だが、オヤジはどのように頑張っているのだろうか。オヤジは絶対に口説ける技を駆使してキャバ嬢にアプローチし、キャバ嬢は絶対に口説かせずに店に通わせる。この不毛な戦いに勝者はあるのか?  だって達成感って、散財した挙げ句、キャバ嬢を口説けたという自己満足だけですから。嬉しいんだけど、ちょっと複雑な気分だ。戦国時代に死に物狂いで城を落として、褒美に茶器をもらうようなものか。嬉しいがそれでいいんだろうか~ってとこのニュアンスが似てます。  とにかくオヤジはキャバ嬢と店以外で会うのが大好きだ。それは、食事をしてから店に行かなくて済むからである。その後、何が起きるか分からないドキドキ感もある。たとえ妄想でも、若いコと表参道なんか歩いたら、さぞ気持ちいいだろう。  というわけで夏の陣の前哨戦は、軽くカフェでお茶を飲みます。表参道でオヤジが好んで使う店は「アニヴァニセルカフェ」。ここのオープンテラスは日本のシャンゼリゼって感じですこぶる気持ちいい。  しかし、狙いは上の階のドレス売り場だ。フランス語で記念日カフェと言ってるだけあって、ここでよく結婚式をやっている。「わ~花嫁さん、キレイ」と、夜に咲く蝶としては憧れつつも、ふと現実に引き戻されたりしてね。気分を変えてドレスなんか買ってもらえたら、アゲアゲになるんだけど。  上の階のドレス売り場は、もちろん花嫁や結婚式参列者、あるいはバイオリンの発表会などで使うためのもので、決してキャバ嬢や銀座のホステス用に陳列しているわけではない。しかし、夜の商売用にも使える、だって見た目はほぼ同じだし、デザインや縫製の出来栄えは相当いいい。そして、笑えるのは、物腰の柔らかいスタッフがしずしずと歩み寄ると、目で「おめでとうございます」みたいな挨拶をしてくる。オヤジとキャバ嬢の、カップルに対してね。  この勘違いがたまらく面白いんですわ。日ごろ、新宿サブナードで9800円のドレスを買ってるキャバ嬢としては、ここでドレス買ってもらったら、その先が大いにありそうだ。 花火大会 さあ、そして夏の陣、本番開始。オヤジが夏にキャバ嬢を誘う定番は、花火大会とプール遊びである。キャバ嬢は朝からゴザ敷いてとか、そういう花火大会には決して行かないから。  じゃ、どうする? 一番の理想は、東京湾と横浜のインターコンチネンタルホテルを予約するに限る。けど眺めがいいから、すでに年の初めには満室である。ただ抜け道はある。  部屋から花火の見えない部屋が空いている場合が結構ある。そりゃそうだ。でもホテル側の配慮で、そういう部屋を取った客には花火を見るテラスやバンケットを設けている場合がある。一度確認してみて下され。だいたい花火なんてもんは、約90分であっと言う間に終わる。そこだけテラスから見ても、残りの時間は客室でゆったり過ごせる。花火をエサにホテルを予約できた段階で、もう口説けたも同然だ。  一方、あまり知られてないが、竹芝桟橋のレストランを利用する手もある。これは「銀座アスターアジュール竹芝店」が、毎年花火ディナーを行っていて、確か今ぐらいの時期なら、まだ眺めの悪い席が空いている場合がある。中華とはいえ、地上20数階の高い位置から見れる花火は圧巻ですよ。  もちろん席によっては花火は見えづらいが、そういうときは、ちゃんとテラスに誘導してくれる。簡単に言うと、花火の前にフルコースのディナーを食べるって形式になる。ひとり2万円ぐらいだけど、屋形船よりは食事もしっかりしてるし、トイレも綺麗だし、だいたい船に乗んなくていいからラクチンです。  とにかくキャバ嬢と外で会うと金がかかる。それは店の代金分ぐらいは使いなさいと暗に言われているのだ。そこで日本一高額なホテルのプールを紹介しよう。  ホテルニューオータニのガーデンプール、これが飛びぬけて高額な料金を取られる。マイタイってプールなんだけど、入るだけでひとり1万円ぐらいする。さらにVIPのデッキチェアを頼むとまた、福沢諭吉が飛ぶ。さらにプールテラスのなかになぜかエステがあって、キャバ嬢はそういうのが大好きだから、ちょっとやってみたいとのたまう。結局、たかがプールなのに5万円ぐらいの出費となりますからね、日本一高額なプールと言っても過言ではない。  裏技としては、部屋のデイユースサービスがあるので、着替えに便利とか言って黙って予約しておくってのは、一矢報いるテではあるよね。  まあなんだかんだ、外で会うには何回か店に通って貢献しなきゃないから、ほんと金かかってしょうがない。昔に戻って、一度でいいからワリカンデートしてみたいっす。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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