お寺が“性と恋愛”に関するイベントを開催。元AV女優がゲストの講演会、坊主合コンも
お坊さんバラエティ『ぶっちゃけ寺』(テレビ朝日系)を始め、最近なにかとお坊さんが注目を浴びている。
現在放映中の『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)の主人公は寺の跡取り息子。主要な登場人物の中には住職代理もおり、毎回袈裟姿が目に止まる。10月24日には、書店員が立派なお坊さんになる過程を描いた映画『ボクは坊さん。』(ファントム・フィルム)が伊藤淳史主演で公開される予定だ。
◆お坊さんとの恋愛モノが人気
お坊さんとの恋愛を扱った女性向けコンテンツも盛り上がっている。
今月12日からは山下智久・石原さとみ主演のお坊さん恋愛ドラマ『5時から9時まで』(フジテレビ系)がスタート。初回平均視聴率は12.6%と、まずまずの滑り出しを見せている。ほかにも、レディースコミックで『僧侶と交わる色欲の夜に…』(真臣レオン・作、発行彗星社 発売星雲社)が人気を集めている。
実は、2年ほど前もお坊さんに注目が集まったことがある。
イケメン僧侶の写真を集めた『美坊主図鑑』(日本美坊主愛好会)の刊行に後押しされるように、都市部を中心に坊主バーや坊主カフェのオープンラッシュが起きたのだ。
しかし今回の坊主ブームでは、「お坊さん側」でも今までにないイベントを開催し始めている点が注目すべき点だ。
◆性に関するイベントも
最近のお寺では、ヨガや写経体験が行われており、数年前に比べると随分開かれた雰囲気になっている。これだけでなく、さらに踏み込んだイベントも開催されている。
今年2月には浄土宗道往寺(東京都港区)で、男性側がお坊さんオンリーという婚活イベント「坊コン」が実際され、お坊さんと女性のカップルが誕生した。さらに要望に応え、今月18日には第2回が開催される。懇親会の前には、お寺での生活や求められる女性像についてパネルディスカッションが行われるという本格っぷりだ。
また、9月30日には浄土真宗築地本願寺(東京都中央区)で、シンポジウム「イマドキ思春期の悩みとモヤモヤ 生と性と死から見る関係性のふしぎ発見!」なるイベントが開催された。
プログラム最後に開かれたパネルディスカッションの登壇者は元AV女優の紅音ほたる氏、泌尿器科医で「コンドームの達人」と呼ばれる岩室紳也氏、自死や自傷回復支援の第一人者である松本俊彦氏の3名。若者の性について、深く突っ込んだ議論が交わされた。
このイベントに参加した40代の女性は、感想を次のように語る。
「進行役がお坊さんだったのですが、自分たちと同じように、一緒に悩んだり考たりする姿に好感が持てました。お寺の本堂を背景に、性の話を聞くのは不思議な感じでしたが、ここ数年で、一気にお寺の敷居が低くなった気がします」
一過性のブームにとどまらない坊主たちの活躍。はたしてどこまで拡大を見せていくのだろうか。 <文/日刊SPA!取材班>
『美坊主図鑑』 お寺に行こう、お坊さんを愛でよう |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ