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近くにいるのにメールで報告「そんなの寂しいじゃないか」――時代と共に変化するビジネスマナー

ビジネスマナーとは時代に合わせて変遷していくもの。35~45歳の会社員300人を対象に、いまどきの「ビジネスマナー感覚」を探ってみた ◆ビジネスマナーは変化する。しかし永遠になくならない 「長年、新入社員のマナー講座を担当していますが、企業からのリクエストも年々少しずつ変わっていますね」と話すのはマナー講師の濱田秀彦氏。 「敬語などは上司にも使いこなせない方がいるので(苦笑)、かなりユルくなっています。代わりに厳しくなったのが『ホウレンソウ』。仕事をなんでもPCで済ませるようになって、部下の行動を上司が把握しきれなくなっている。かつては、電話口で平謝りしているのを聞いて『何かやらかしたな』とピンときたものですが、今では知らない間に大ごとになっているケースも多いですからね」 企業からのリクエストも年々少しずつ変わっていく 一方で、アンケート結果からは、論理的には説明しきれない複雑な感情も読み取れる……と濱田氏。 「“年賀状の一斉メール”や“近くにいるのにメールで”などは“失礼”と見なされるようですが、なぜ失礼なのか、きちんと説明できる人は少ないはず。本音は“そんなの寂しいじゃないか”と言ったところでしょう。人間関係を円滑にするには、マナーとして何が正解かを考える以上に、“みんな寂しがりなんだ”ということを心に留めておく必要があるのでしょうね」 ビジネスマナーは変化する。しかし永遠になくならない【濱田秀彦氏】 ビジネスマナー講師・ヒューマンテック代表取締役。マネジメント、コミュニケーション研究講師。指導してきたビジネスパーソンは2万人を超える 取材・文/SPA!ビジネスマナー研究班
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