仕事

「上司より先に帰る」は8割以上が容認。「挨拶なし」で帰る方が不評

 職場でのマナーと言えば「部下は上司より先に退社するべからず」的な、年功序列型のマナーを思い浮かべる人もいるだろうが、この手のマナーを重んじる職場はいまや絶滅危惧種。35~45歳の会社員300人(メーカー、金融、ITの各業界より100人ずつ)を対象に、いまどきの「ビジネスマナー感覚」を探ってみたところ、「上司より先に退社する」は8割以上に容認されている。 「上司より先に退社する」は8割以上に容認 にもかかわらず、上司より先に帰ることに気が咎めるのか「挨拶もせずに消えるように退社していくヤツ」が後を絶たず、むしろこちらがブーイングの対象になっているのが皮肉なところ。「ものすごく忙しそうにしていたかと思えば、ふと目を離したスキにいつの間にかいなくなっている後輩。手が空いたときに打ち合わせしようと待っていたこちらとしては大迷惑。あまりにも鮮やかに帰っていくので、部内では忍者と呼ばれている」(40歳・情報通信)。  なかには退社したことをギリギリまで悟られないよう「隣の席の先輩は、常に椅子の後ろにダミーのカバンをかけている」(36歳・SE)なんて策士までいるようだが、ヘタな小細工をするくらいなら元気よく挨拶して退社すべし。 予想以上にNG度が高かった会議中のスマホ利用 予想以上にNG度が高かったのは「会議中のスマホ利用」。いまだに「会議中にスマホをいじるのは注意力散漫。発言している人の話を聞くことに集中すべき」という考え方は根強い。「メモを取っていようが、仕事のメールをチェックしていようが、ゲームをしていようが、傍目には同じにしか見えない」(46歳・医薬品製造)と言われてしまえばそれまでなのだが……。 「職場の人間の携帯番号を、本人の承諾なしに社外の人間に教える」がワーストになっているのを見ても、日本の職場では「携帯電話やスマホはプライベート専用」という考え方がまだ多数派だということがわかる。したがって、職場でスマホを充電するのは“電気泥棒”に相当する所業。スマホ普及率の高さに気をゆるめていると、思わぬ落とし穴がありそうだ。 ★『職場のルール』のビジネスマナー[許さない!]の新基準・調査結果 ※メーカー、金融、ITの各業界より100人ずつの回答者により計300人中、NG判定者が66%以上=「超キケン」、50~65%=「キケン」、49%以下=「セーフ」 【超キケン】 ・職場の人間の携帯番号を、本人の承諾なしに社外の人間に教える 89% ・ゴミの分別をしない(紙ごみの箱に平気でペットボトルを捨てたりする) 87% ・周りへの挨拶(「お疲れさまです」)なしに、消えるように退社 81% ・ひどい風邪にかかっているのに無理をして出勤 79% ・風邪(もしくは花粉症)なのにマスクをしない 76% ・出社時に、周りへの挨拶(「おはようございます」)なしに席に着く 75% ・ペットの体調を理由に会社を休む 72% ・社員証を首から下げっぱなしで公共交通機関に乗る 71% 【キケン】 ・打ち合わせや会議の最中、スマホでメモを取る 58% ・議事録のノートを取らず、スマホでホワイトボードを撮影する 54% ・職場で私物の携帯電話やタブレットを充電する 54% 【セーフ】 ・上司より先に退社する 16% ●業界別比較……IT以外の業界ではスマホへの風当たり強し まったく意外ではないが、「スマホを職場で充電」も「会議中にスマホでメモ」も、IT業界では余裕でセーフ。それでも全体で“キケン”判定になっているということは、他業界での拒否反応が高いということだ。なかでもメーカーでは「会議のホワイトボードをスマホで撮影」が“超キケン”判定に。情報漏えいが命取りになる業界だけに当然か。 取材・文/SPA!ビジネスマナー研究班 アンケート協力/エコンテ
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