神妙な顔をして謝ると、火に油を注ぐことになる!?
謝り上手がゆえに「ピンチをチャンス」に変えてしまうケースは意外に多い。つまり「正しい謝罪力」を磨くことがサクセスへの近道なのだ! “謝り方”のエキスパートを今日から目指そうではないか。
●村上 達也さん(仮名・32歳) 番組制作
実力主義のTV業界で、32歳の若さでバラエティ番組の総合演出になった村上さん。取材に30分遅れてきた第一声から、うまい。
「すみませ~ん。お詫びとしてSPA!さんに実名で登場させてください……あ、無理ですわ(笑)」
一事が万事こんな調子。業界でも有名な村上さんの謝罪力とは?
「ADだった頃、こんなことがありました。撮影中、弁当の発注を任されたのに僕の言い間違えで10個多い25個届いてしまって。『バカ野郎!』と先輩に怒鳴られた瞬間、『皆さん頑張っていらっしゃるので余計に頼ませていただきました!』。続けて『今日初めてお会いする皆さんとも、二重にご縁があると幸いです』と重ねる」
本人いわく「あんまり神妙な顔をして謝ると、火に油を注ぐじゃないですか」。とはいえ、ただ調子よく軽いだけでは、先輩の機嫌をなおさら損ねる可能性もある。
「誰もいないところで先輩に土下座。段階ギャップ術で“オチャラケた後は誠実に!”が基本ですね」
ほかにも、局のプロデューサーや放送作家を交えた会議中、「板書の字が間違ってる」と指摘されれば、「バカな生徒へのご指摘ありがとうございます、先生!」といった案配。エピソードを聞くにつけ見えてくる“謝罪力”は、とっさの機転で周囲の笑いを誘い、怒りの感情を和らげるということ。
一朝一夕で身につく術ではないかもしれないが、村上さんの現在の年収は、同期の倍の900万円。見習うべし!
― すべてが好転する奇跡の謝罪力養成講座【4】 -
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