「最初にもらったボーナス3万!」社会人ラップ選手権はぶっちゃけすぎるイベントだった
4月23日(土)に東京・渋谷にあるクラブ・Dimensionで『社会人ラップ選手権』が開催された。
DOTAMA氏、AKB48の元メンバーでタレントの平嶋夏海、そして一般人枠から大手広告代理店に勤めるクリエイターの3人が担当。
近年『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)など、MCバトルが盛り上がりを見せているが、本イベントではそれを裏付けるように開演前から会場は満員。今回は熱狂に終わったその一夜の模様をレポートしたい。
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18時から始まった大会は、午前中から行われていた予選を通過した16人による勝ち上がり方式で進んでいく。第1試合では、ネットリサーチ会社に勤務するTODAY横山と歯科医師のCOYASSが対戦。互いに名刺を交換し、いざバトルがスタート。
「Put ya hands up、Put ya hands up(手を挙げろ)」とテンション高く会場を盛り上げようとするTODAY横山に対し、仕事着でもある白衣で登場したCOYASSは「Put ya hands up?ふざけんな」「お前は将来インプラント でもその前に俺は韻踏まんと」と確実にアンサーを返していき、審査員満場一致でCOYASSが勝利。
続く試合では、ソフトウェア開発会社で人事をつとめるPennyと、フリータ―の腐ってもみかんが対決。フリーターのため名刺を持たない腐ってもみかんは、レシートで作ったという手作りの名刺を持参。集まっていた会場の客にもばら撒き「仕事をください」とアピールしていた。
バトルでは、先攻から「今日は採用されるぐらいの気持ちでオレの経験を全てぶつけていく」とグイグイ攻める腐ってもみかんに対し、「それよりもまず言っとく 名刺はばら撒くもんじゃない 社会人として大事なもんだ」「お引き取り願います」とPennyが冷静に人事ならではのアンサーを返していき勝利。これには審査員の広告代理店社員も「とんだ圧迫面接でしたね」とコメントし会場を沸かせていた。
一回戦ではこの他にも様々な職業の社会人が登場。大会の紅一点、編集者のMCキャンサーは「恨みが溜まっている」と、自己紹介から会社への不満を愚痴り、バトルでも「最初にもらったボーナス3万」と、中小出版社のリアルな現状を暴露。
また、東京大学を出た官僚、静岡からこの日のために上京してきた地方公務員など、それぞれが業界内に存在する“あるある”なラップを披露。これには審査委員長のDOTAMAも「みんなレベルが高い」と関心するほどだった。
これはその名の通り、会社員・自営業など社会人限定で行われるトーナメント方式のMCバトル大会。業界、役職の垣根を超えて、今置かれている現状に言いたいことがある者たちがビートに乗せて熱きラップを相手にぶつけあう。
審査は、元サラリーマンラッパーの
人事vsフリーター
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