食物繊維をバカ食いしても便秘解消にはならないワケ
次から次へと、よくわからない欧米発の横文字の健康法が乱立する昨今。とりあえず健康によさそうだと思って取り入れると、日本人(※)には合わず、実は恐ろしいことになる可能性も……? そんな”健康オタク出羽守”に警鐘を鳴らす!
日本人は1000年以上もほとんど肉を食さず、消化に時間のかかる食物繊維が豊富な穀物や野菜中心の食生活を送ってきた。そのため、欧米人に比べて腸が1.5~2mも長くなる進化を遂げたのだが、現在はその利点が生かされていないと化学者の寺尾啓二氏は言う。
「食物繊維というと野菜の葉っぱや根の部分を考えるかもしれないが、それは昭和30年に推奨されていた摂取量をクリアしているのでさほど問題ない。不足しているのはむしろ穀類・豆類・キノコなどの不溶性食物繊維と海藻類です」
不溶性食物繊維は、腸内の有害物質を排出し善玉菌を増やす働きをするが、摂取過多になると便を硬くする。野菜や海藻類は水溶性で便を軟らかくする作用がある。つまりバランスよく摂取することが大切だが、実は便秘は食物繊維の摂取だけでは解消されない。
「隠れた原因は動物性食品の摂取過多。日本人の腸はこれらを吸収する能力が低く、胃酸量も欧米人の半分程度なので消化に時間がかかり、結果として便通が遅れます」
【寺尾啓二氏】
化学者。シクロデキストリンを用いた機能性食品開発などを行うシクロケム代表取締役社長、神戸大学医学部客員教授。新著に『本当は健康寿命が短い日本人の体質』(宝島社)
【奥田昌子氏】
内科医、健診医、産業医、医学博士。『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』(講談社ブルーバックス)がヒット中
(※)日本人とは?
「日本の国土で遺伝子を受け継ぎ、共通の生活習慣を持つ人々」(医師の奥田昌子氏)、「大陸との混血なく島国の中で代々生きてきた、ネイティブ」(寺尾氏)。本特集では両氏の見解を折衷し「日本に生まれ育ち、現在も在住している人」と定義する
― 欧米の健康法は日本人に効かなかった ―
食物繊維をバカ食いしても便秘解消にはならない

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