無給に抗議したレースクイーンが受けた嫌がらせ。SSサイズの衣装を用意された
華やかなイメージの強い“レースクイーン”という仕事。需要の有無によって異なるのは当然としても「結構稼ぎがいいのでは?」なんて思ってしまうもの。
イベントコンパニオンとして活躍する咲子さん(仮名・23歳)は、高身長でモデルのようなスタイルの女性。様々なイベントでコンパニオンとして活動してきた。そんな彼女の元に、大学時代の友人から連絡が入る。
「“知り合いがレースクイーンを探している。咲子を紹介したい”と、連絡が来ました。私としても活躍の場を広げていきたいと思っていたので快諾したんです。有名なレーシングチームではありません。中堅クラスではないでしょうか」
その後すぐ、レースチーム代表の男性(以下、Aさん・35歳)から連絡が届き、顔合わせ兼プロフィール写真の撮影日が決まったという。
「Aさんは気さくな方でした。“これから一緒に頑張ろう!”と声をかけてくれたので、私もやる気がみなぎってきました」
顔合わせ、プロフィール写真の撮影終了後、今後のスケジュールが渡されたとか。
「当時やっていたイベントのお仕事に支障が出るほど、ほぼ毎週土日はイベントや撮影会が入っていました。周りにいるレースクイーンの友達からも“レースクイーンは激務”と聞かされていたので、頑張るしかないと思いましたね」
咲子さんはイベントコンパニオンの仕事を入れず、レースクイーンとしての活動を優先することにしたと話す。しかしAさんの元で活動し始めて1か月が経過した頃、あることに気づく。
「そういえば、お給料が全然入ってこないって…。そこでAさんに確認をしたら、“いつ俺が給料の話したっけ? ボランティアでお願いしているんだけど”って言われました。初耳です」
真相を確かめようと、Aさんを紹介してくれた友人に確認した咲子さん。「友人も驚いていました。しかしその友人からは、“顔見知り程度の関係だから、Aさんに深い話を聞きづらい”と言われたんです」
「無給だったら生活できません。交通費も自腹では無理です。正直、ボランティアだったら、最初からやるつもりはありません」
そこで、咲子さんはAさんへ直談判をすることに。
「Aさんはイライラしていましたね。“俺だって困る、プロフィール写真もタダじゃない”って言われました。“うちのレーシングチームにはお金がないから、ある程度有名になるまでは支払いは無理”と、はっきり言われたんです」
この話を聞いたことで、彼女はレーシングチームの脱退を決意したと語る。
「辞める旨を伝えたら、“せめて決まっているレースは出て欲しい”と言われました。もちろん無給で。今思えばバックレちゃえば良かったんですが、当時は“これで終わるなら”と思い、了承しました」
しかし、現実はそう甘くないようだ。
レースクイーンデビューから1か月…「ギャラが入らない」
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