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たかが10分の繰り上げでもツラい。終電繰り上げで困惑する人々

終電は繰り上がったが勤務時間は変えられない

終電 3月13日、首都圏と関西でダイヤ改正による最終列車の時刻を繰り上げた。対象となる列車は首都圏では山手線を含む11線区の計42本(土休日は計40本)、関西ではJR西日本の他、阪急電鉄と阪神・神戸電鉄でそれぞれ13分~32分に早まった。これによって街の人達からは困惑の声が上がっているという。  まず、話を聞いたのは都内の医療法人に勤務する看護師の女性だ。 「病院の多くの場合、二交代制か三交代制なのですが、私が働いている病院は三交代制なんです。三交代制は準夜勤が深夜0時半までで、今までは走れば終電に間に合わないこともなかったのですが今回の繰り上げでタクシーで帰ることになってしまいました。一応、タクシーチケットは配布されるのですが、コロナ禍で深夜のタクシーが少なく勤務先の周辺じゃ全然捕まらないことが悩みですね。駅前まで出ても終電繰り上げの影響なのかタクシーがほとんど来ないこともよくあります。タクシーチケットをもらっているので、特定のタクシー会社しか乗れないのがキツいんです。  病院によっては二交代制に変更する場合もあるそうですが、うちの病院ではそういう対応もナシ。変更すると時間によって決まっている雑務の変更や業務改善が必要になることがあり、それが原因で抜けが出たりインシデントが起こることもありうるだからだそう。東京都下の病院だと寮があったり車通勤の人も多いようですが、都心だとなかなか難しいですね」

終電後にタクシーは使えるが……

 電車に合わせて仕事を変えられないことに加え、コロナでタクシーの台数が減ったこともこの女性にとっては大きなことだったという。  また、後日精算ではなく、タクシーチケットを利用することで、特定のタクシー会社しか利用できないことも非常に不便だそう。アプリなどを使って配車をお願いすることも珍しくないと言うが、そのアプリを使ってもなかなか来ないこともあるとか。
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うっかりが許されない残業
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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