23歳青年に負けて“出禁”をくらった悲しき中堅営業マン。お客から「遠慮していい?」と一言
最近ではすっかり一般的になったネットショッピング。1年365日いつでもどこでもネットに繋がっていれば欲しい商品を手に入れることができます。一方、今でも営業マンが足を運んで営業する訪問販売というスタイルもあるようです。今回は、そんな営業マンが遭遇した、ちょっとショックなエピソードを紹介します。
健康機器メーカーに勤める営業マンの渉(わたる)さん(仮名・35歳)。彼の会社では、今年も数名の新入社員が入社してきたそうです。早速、渉さんは新人研修の講師に駆り出され、営業のノウハウをレクチャーする毎日が始まったといいます。
「僕らが入社したころは、先輩の営業に帯同させられ、“体で覚えろ”的な感じでした。でも、今では実践前に講義があったり、親切な資料が用意されたりと、ほんと変わりましたよね。今の新人は恵まれていますよ」
そんななか、今年から会社の方針で「ペア営業」という新しい手法が始まったということです。
「まあ、平たく言うと『二人三脚的な営業』ですかね。新人とペアを組んで、実践経験を積ませながら、プラスアルファを生み出すみたいな。要はアレじゃないんですか? 訪問先にオッサン1人で顔を出すよりも、フレッシュマンを連れていたほうが見た目も良いってことですね」
渉さんは早速、今年の新人で、城内くん(仮名・23歳)という爽やかな感じのイケメン君と実践を始めます。渉さんがペア営業1発目に選んだのは、多摩地区の住宅街でした。ターゲットとする購買層が多く、住人同士の交流もさかんで口コミも期待できるとのこと。
「実は、僕も昔この辺に住んでいたんですよ。街並みも綺麗で、住んでいる人々も人当たりが良く、ここならよい結果が出そうだったので。それに、どちらかというと僕らの親世代より少し上のシニアが多く、息子や孫のような年齢くらいの営業マンには好感を持ってもらえるのではと」
渉さんの読み通り、購入までにはなかなか到達しないものの、どのお宅も比較的耳を傾けてくれたと言います。そんな中、城内くんを連れて住宅地を歩いていると思わぬことが起きたそうです。
「初日としてはまずまずといった感触だったので、駐車場の営業者に戻ろうと城内くんと歩いていたんです。そしたら、あるお宅の横を通った時、シルバーヘアが素敵なご婦人から声がけされたんですよ。城内くんが持っていた会社のロゴをご存知だったみたいです」
はじまった新たな営業スタイル
実践開始でいきなり好感触
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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