「鼻血が出たら死ぬ」小学生に拡がる放射能パニック
放射能汚染でパニックに陥った親の影響は間違いなく、子供たちにも波及している。しかも「恐怖の都市伝説化している」というのは、県立小学校教員の酒井さん(仮名)だ。
「親が言い聞かせているんでしょうね。ホットスポットとか内部被曝、放射線量なんて難しい言葉を低学年のコが使いますから」
現在、学校内で流布している都市伝説とは、例えばこんなものだ。
(1)学校の水を飲むと、喉がガンになって切り裂かれる。
(2)お茶を飲むと死ぬ。
(3)頭を掻いて、手に抜け毛がついたら内部被曝している。
(4)鼻に指を入れて奥がヌルっとしたらアウト。鼻血が出たらもう助からない。
(5)ニキビが多いコは放射能を食べている証拠。
(6)ホットスポットの近くに行くと、口の中で鉄の味がする。
「鼻血を出した児童が『ボク死ぬの?』と保健室に来たり、雨の日に大騒ぎしているので理由を聞くと、『体育館の屋根から落ちてくる水が放射能でいっぱいなの』って。こうした親からの受け売りを中途半端に理解し、パニックになるコもいます。残念ながら、教員の中にもパニックの張本人が少なからずいるので、騒ぎを抑えきれずにいますけどね」(同)
ちなみに、全校集会で校長が安心するよう訓示すると、その後生徒たちは校長に「ただちに影響はないオヤジ」というニックネームをつけたとか。いいセンスである。
※11/1発売の週刊SPA!「放射能パニック家族の(狂)生活」より
取材・文・撮影/週刊SPA!編集部
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