現代のオトナが捨てるべきこと 『ネット、トレード、自分探し』

激動の2011年も残りわずか。新年をフレッシュな気持ちで迎えるために、そろそろ部屋のガラクタや不要品の総点検……いわゆる、年末の大掃除のことを考える時期である。部屋の整理整頓をして、モノへの執着から離れて身軽な人生を送る「断捨離」なんて言葉も市民権を得たいま、「年末のこの機会に要らないものを断つ!」と考える向きは多いことだろう。

ところがその一方で、「モノよりも優先して捨てるものがある」と語るのは社会評論家の岡田斗司夫氏。「レコーディングダイエット」の実践・開発者である氏が提言する「モノより優先して捨てるべきもの」となると、要らないものはやはり腹回りに蓄えた脂肪か?

「体型の悩みは人それぞれなので一概に『脂肪が要らない』とは言えません(笑)。僕が思う現代のオトナが捨てるべきことは『ネット、トレード、自分探し』の3つです。これは21世紀の『酒、ギャンブル、女』に置き換えられます。もちろん、やらないと人間の深みが出ないんだけど、たしなむ程度にとどめようということです」

なるほど。では、その論拠を「ネット」から。

「21世紀の酒は何かというとネットなんですよ。ズルズルと時間ばっかりくって、しょっちゅうやってなきゃ気が済まない。ちょっと空いたら、すぐ酒を飲まなきゃいけないみたいなアル中状態ですよ。『ネットをやってない奴に何が分かるか』とか『ネットじゃない場所でどうやって本音を喋れないんだよ』とか、いい感じで酔っ払っているだけです」

とはいえ「情報集めにネットを上手に活用する」という人も多いと思いますが……。

「情報で成功してる人は本を読んでますよ。ネットはおやつ、主食は本。ダメな奴ほど、それが逆転していくんです。おやつで栄養価が取れるはずないのに、ビタミン剤(手軽な情報)を欲しがるんです。本の内容をうまくまとめたまとめサイトが欲しいってことに慣れてしまうと咀嚼力が下がって、結局同じ情報を見ても分からないんです。これがネット中毒になっている人の特徴で、全く同じ情報を得ていても、読みが恐ろしいほど浅い」

取捨選択が下手になってしまうのでしょうか。

「筋力が落ちているんですよ。本という無駄な紙の塊の中から、自分がココだって思うことを抜き出すのって脳の筋力なんです。筋力が落ちてるのに、どんどん歯当たりの良いモノばかりを出されてきて、それを咀嚼すればいいと思ってるんですけど、筋力が落ちてるから栄養価として取り入れられないんです。カロリーばかり高くて脳が肥満化してるんです。なので主食が本、ネットはおやつ。電車の移動でも行きは本、帰りはネットと使い分ける習慣が必要です」

例えばツイッター、フェイスブックなどSNSでの発言もその筋力の差が如実に現れるとか。

「たまたまネット上で見つけたものをリンクして呟いても何も意味がない。人を惹き付ける面白い情報を発信しようと思ったら、ベストが『自分の体験』、次が『友達の体験』、その次が『読書から引き出された自分の考え』。人に通用するのはここまで。それからは、どんどん情報の質が落ちていって、こんなテレビを見た/ネットでこんな情報を見つけましたと落ちて行けば行くほど、どこにでもいる奴になっちゃう。それは酒で身を持ち崩す人と同じですよね」

毎日、膨大な量の情報が更新されるネット情報社会。広く世の中を知り、世界と繋がってるつもりが、実は脳の筋力を落としているというのだ。暇さえあればスマートフォンとにらめっこになる日常を、意識的に減らしたいものだ。

「二番目の『トレード』は、特に短期で利ざやを狙う投機的な商品についてです。僕はこれらを総じて中産階級のパチスロと呼んでいます。いい大人がヨソのオッサンと一緒になって『行くぞ〜』って女のコのアニメ声に励まされて機械にお金を入れてる場合じゃないでしょう(笑)。ネットの短期トレードにハマっている人はパチスロにハマる若者と同じ精神構造にあるわけです」

本人は投資、運用(トレード)だと思っていることも、事実はまったくの丁半バクチってことだ。

では最後に、21世紀の「女」と岡田氏が置き換える「自分探し」について。

「女と置き換えたのはどういうことかというと、本気で追っかけたりして、それまでの自分が積み上げたモノをパーにしちゃいけないよと。恋愛を否定しているわけじゃないんです。女に入れ上げて自分の軸がブレちゃいけないってことは、『自分探しをして自分の軸がブレちゃいけない』ってことと同じなんですよ。女、自分探しに振り回されるってのは脳内アドレナリンと関係があって、刺激を求める20代はどうやっても振り回されます。脳内アドレナリンが戦争に行ってる状況ですから。でも、リハビリ期間に入る30代、再構築に入る40代にとって『自分探し』は毒でしかありません。『本当の自分は〜』とか『自分の夢は〜』を考えるのは時々チラッと考えるくらいで、本気で考えることはやめましょう。そもそも年齢制限のないものですから」

結局、積み上げてきたものだけが「リアル」ということだ。

ネット依存、短期トレード、自分探し。新年の計を立てるのであれば、この3つに割いている時間をまず減らして「空白を作る」ことから始めようではないか。

ネット依存

家、会社、外出時……。四六時中ネットにハマるのは現代人の特徴だが、くれぐれも「たしなむ程度」がベストのようだ


取材・文/スギナミ

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