大手サーバ「ファーストサーバ」障害! それってどういうこと??
6月21日未明、Twitterが大規模なダウンをしていたのは日刊SPA!でも既報だが、それ以上にとんでもない事故がこの日本で発生していた。
20日から、企業・官公庁ユーザーが顧客の8割を占めるレンタルサーバーサービス大手でYahoo!の子会社である「ファーストサーバ」が提供するレンタルサーバに障害が発生。なんとサーバ内に存在するウェブやメールなどのデータがすべて消失してしまったのだ。
同社サイトによると、このデータ消失はメンテナンス作業において用いる特定の管理プログラムにバグがあったことによるもので、復旧作業を進めた結果、ファーストサーバ側の管理領域内にも損傷を確認しているという。
「サーバ障害」というと、ウェブに精通していない一般人からすると、「ホームページ見られないくらい?」と思いきやさにあらず。
「ホームページがアクセス過多で表示できない、という話ではなく、表示させるデータも何もかもなくなったということですね。また、ネット上で物品の販売を行うECサイトに関しては、気づいたら店が更地になってたというわけですから、商売には大打撃でしょう。また、サイボウズなどのデータが飛んだ場合、勤怠表などの人事管理データ、稟議関係のデータなどもぶっ飛ぶ。8割が企業顧客ということで、これはサラリーマンであれば業務に支障をきたすのはもちろん、小さな企業であれば深刻なダメージになる可能性がありますよ」(某社システム管理者)
同社サイトによると、サイボウズOfficeに関しては累計契約ID数が業界ナンバーワンだそうなので、これはかなり影響を受ける企業も多そうだ……。
今のところ、復旧の見通しなどについては現時点では未定。作業の進捗状況もユーザーの満足が行くほど出ていないのが現状だ。こうした対応に不満が爆発。同社のFacebookページを見ると、19日水曜日の時点では「頑張ってください」「早く復旧してください」とのコメントが寄せられているが、コメントの件数が増えるにつれてどんどん怒りが加速。クライアントである中小企業の社長クラスの人が、暴言や悲鳴とも言えるコメントを書き込んでいて、そのダメージの大きさが伺える。
「各社のシステム管理の担当者などは仕事にならないし大変でしょう。通常であればデータをバックアップするためにミラーリングやスナップショットなどを活用してるので、それらが生きていればレストアにもそこまで時間かからないと思うんです。それが全部ぶっ飛んだとなると……。さくらインターネットのクラウドサーバのデータが飛んだ事故も少し前にありましたが、今回のはそれ以上に大規模な障害でしょう」(同)
コメント欄やTwitterでは賠償に言及するコメントも数多く見られたが、同社規約によると「本サービスの利用に関して当サービスに支払った月額費用の総額を限度額として賠償責任を負うものとします」とあり、データの損失における売上金などを賠償として請求するのは難しそうだ。
完全復旧しても失ったデータが戻るわけではなく、今後より大きな影響も予想される。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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