“電車内の化粧”にイラッとするのは少数派

満員電車 日常の「イラッと」が凝縮している場所のひとつが、公共交通機関だ。通勤中の「イラッと」する行為についての調査結果によると、半数以上の人が「イラッと」を感じている行為が、9項目にものぼる。なかでも、最も「イラッと」率が高かったのは、「乗客が降り切らないうちに乗り込もうとする」で69%。次いで、「混雑した車内で座席に荷物を置いてどかさない」(67.5%)が挙げられた。これらは思いやりやマナーの欠落への憤りか、はたまた「一刻も早く電車に乗り込んで、早く座りたい」という現代人の疲れが露呈した結果か。続いて、「泥酔した乗客」(59%)、「電車内でヘッドフォンから音漏れ」(56%)、「電車内でのケータイ通話」(55.5%)、「濡れた傘をたたまないで電車に乗り込む」(50%)などの電車内の迷惑行為も上位に。

⇒通勤中の「イラッと」する行為についての調査結果はこちら
(http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=282282)


イラッとボーダーライン【通勤中】

 このなかで特に気になる点として、心理研究家の津田秀樹氏が注目するのは、「ヘッドフォンからの音漏れ」に対する苛立ちである。

「ヘッドフォンからの音漏れは、依然として不快に思う人が多いようです。これは人々が疲れていることと関係があるでしょう。心理学者のバスジャールの実験でも、『リラックスしている』『いい気分』という人ほど、耳障りな音を聞かせながら作業をさせても、騒音があまり気にならず、『落ち込んでいる』『疲れている』という人ほど、騒音がすごく気になったと回答しています」

 また、こうした車内での苛立ちに続くのは、歩行中などに見かける「傘を横に持って振って歩く」(53.5%)、「歩道を暴走する自転車」(51%)、「エスカレーターの歩行者優先側をふさぐ」(50%)行為。ただし、エスカレーターは現在、交通機関をはじめ各施設において事故防止のため「片側をあけない&歩かないこと」が呼びかけられており、本来は「歩行者優先側」など設けられていない。にもかかわらず、自然発生的に起こった慣習が常識となっているなかでは、それを無視する人への苛立ちを感じる人も多いようだ。

 一方、意外にも低いのが「居眠りして寄りかかられる」こと(44.5%)。本来は迷惑なはずだが、相手が「若い女性」の場合にはかえってラッキーか?

 また、マナー違反として挙げられる「電車内での化粧」「電車内での飲食」(34.5%)も予想外に低かった。自分に関係のない行為には無関心ということなのか。

 「『車内での化粧』は、2000年頃は『平然と車内で化粧する脳』という本が出たり、かなりヒステリックに批判的な人が大多数でした。でも、今はそれほど不快に思われていないことがわかります。見慣れてくると、不快さが減るという、ひとつの例といえるでしょう。車内ではこれまで以上に、それぞれが自分の世界の内に入り込むようになり、迷惑をかけてこない限り人を気にしなくなってきたともいえるかもしれません」

 確かに、「新幹線や飛行機で肘掛けを両方独占する」(44.5%)、「電車がすいているにもかかわらずすぐ隣に座られる」(36%)などの結果に見るように、パーソナルスペースを侵されることへの抵抗感は強いのかも。車内の「自分の世界」化が進んでいる表れか。

【津田秀樹氏】
『本物の心理テスト』(http://honshin.jp)が好評。著書に『精神科医や心理カウンセラーも使っている 傷つかない&傷つけない会話術』、新刊に『経験だけでは身につかない部下を動かす心理術』

イラスト/ミラクル沼尾
― 日常の[イラッと]を科学する【3】 ―

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