「他人事じゃない」意外と多いリベンジ・ポルノ被害
いまだ記憶に新しい三鷹ストーカー殺人事件。その犯行内容もさることながら、池永チャールストーマス容疑者が犯行前、元恋人だった被害者・鈴木沙彩さんの写る“わいせつ画像”を別れた腹いせにネット流出させたことも衝撃を呼んだ。このような行為は「リベンジ・ポルノ」と呼ばれ、今回の事件でその危険性が明るみに出た格好だ。
実はこうした「リベンジ・ポルノ」の事例は事件化こそしていないもののかなり多くの女性が被害に遭っている。
交際中に撮影されたエッチな画像を、元彼によってSNS上に“拡散”されたのは都内のOL・深町彩音さん(仮名・28歳)だ。彩音さんの元彼もまた、セックス中や事後の写真を撮って楽しむ男性だったという。
「最初は『撮らないで』って注意して、自分で彼の携帯から画像を削除したりしていたんです。でも何度もされるうちに、『しょうがないな』って許すようになっちゃったんです」
半年後に彼の浮気が発覚。彩音さんから別れを告げたが、彼は断固として受け入れなかったという。
「別れてからもしつこく連絡してきたんですが、全部拒否してました。それがある日、彼のフェイスブックを見たら、私と彼がイチャついている半裸の写真がタグ付きでアップされていたんです。焦ってすぐに自分のアカウントを削除しました。そしたらその後には、会社のPCアドレスに、今度は全裸の写メまで送られた」
警察に通報するという旨のメールを送りつけ、元彼は何とか引き下がったそうだが、彩音さんの胸にはいまだに不安が残っている。
もちろん、三鷹の事件を受けて、撮らせてしまう女性の側にも心理的な変化が生まれている。
「ネットでバラまかれるとか、これまで全然考えてなかった。だから事件以降、友達とも『彼氏に頼まれても絶対送らないようにしよう』って決めた」(19歳・大学生)
「(事件のことが)女子校の友達のなかで『めちゃくちゃ怖い!』って話題になったんです。実は少し前、友達が彼氏のエロ写メ要求に応えなかったら、夜の公園に呼び出されて殴られたんです。そんなときに事件のこと知ったから、『人ごとじゃない!』って、そのコの親に相談した」(17歳・高校生)
悲惨な事件が少しでも教訓として生かされることを祈るばかりだ。
週刊SPA!11月5日発売号「オンナの[私的エロ撮]が激変中!」では、こうしたリベンジ・ポルノの被害に遭った女性の談話や、撮らせてしまった女性側の心理、さらに真の問題点について当事者の談話などを集め、検証している。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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