79歳のおばあちゃんDJ、渋谷で回す

DJ SUMIROCK

ハットにラメのジャケットでキメたDJ SUMIROCK

 昼は高田馬場の中華料理店で鉄鍋を回し、夜はクラブでターンテーブルを自在に回す。79歳にしてアクティブすぎる人生を謳歌しているのは、岩室純子さん。またの名がDJ SUMIROCKだ。

「みんなでワイワイ騒ぐのが好きで、自分でもDJをやってみたくなって。それで知り合いから紹介されたDJスクールに通い始めたの。本当はもう卒業してなきゃいけない時期なんだけど、まだまだ教わりたいことがたくさんあるから、自主留年してスキルを磨いています」

 と本人は語るが、そんなSUMIROCKが通うのが日本を代表するトップDJの一人、DJ TSUYOSHI氏が主任講師を務めるDJスクールのIDPS(international dj production school)だ。

「歳のせいか、ミックス(曲と曲をつなぐこと)をする際にどうしてもタイミングが遅れてしまう」と悩むSUMIROCKを指導する授業風景を収めたのが、次の動画だ。

⇒【動画】http://nikkan-spa.jp/602219



 TSUYOSHI氏によるつきっきりの指導のもと、ここぞ!というタイミングをはかるSUMIROCKだが、悪戦苦闘ぶりもうかがえる。「今でも完璧にマスターできたワケではない」と、本人は日々修練に励んでいる。

 そんなSUMIROCKさんが渋谷のクラブイベントに出演するという話を聞きつけ、記者もお邪魔させてもらった。会場に到着すると、ギンギラギンのラメ入りジャケットに黒いハットと、マイケルジャクソンを彷彿とさせるかのようなSURIROCKさんが本番を控えていた。

「曲の構成はもう決めてるの。かけるのは私が大好きな曲ばかり。ただうまくつなげますかね。頑張ります」

 そう意気込み、いざプレイがスタート。鉄腕アトムのイントロが流れると、それまで閑散としていたDJブースの前に、人が集まり始める。

 その後、ダフトパンクをかけて聴衆を沸かせたかと思えば、ムードたっぷりのシャンソンで外国風情を醸す。そこには確かに、SUMIROCKワールドがあった。

 驚いたのは、プレイ終了後のこと。イベントに遊びに来ていた若いギャルや外国人が次々とSUMIROCKさんのもとを訪れ、握手やハグを求めるのだ。2メートル近い大きな白人男性に囲まれるSUMIROCKさんは、満面の笑みで応対するのだった。

 その光景を見た“師匠”のTSUYOSHI氏も、「普通に生きていたら、79歳で外国人に囲まれないよね。DJスキルには課題は残りますが、SUMIROCKさんは凄い」と感慨深げ。

 音楽は人を変え、人生さえも変える。そんなことを感じさせる一夜だった。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

●International DJ&Production School http://www.idpsorg.com/

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