いまジワジワ来ている“巣鴨ッシュパンクバンド”!? その名も「イギリス人」

もしかしたらバンジョーやマンドリンが使われていることから、イギリスのバンド、ザ・ポーグスを思い出す人もいるかもしれませんね。『SYMPATHY FOR THE KEBAB』という曲ではその期待を裏切ることなく、三連のケルト風メロディを聴かせてくれる芸達者ぶりも楽しめます。 しかし彼らのベースとなっているのは吉田拓郎や中島みゆきといった、いわゆる日本のフォーク、ニューミュージックだといいます。このあたりのルーツにはガガガSPと同じ匂いがありますが、イギリス人のサウンドはもう少しルーズな横のノリを感じさせるもの。それがいわゆる青春パンクとは一線を画す所以です。 イギリス人の代表曲『西巣鴨三丁目の夕日』は、バンドを続けることの苦しさと楽しさがほとんど彼らの実体験そのままに曲にしたためられています。“バンドをやめようか、田舎に帰って就職しようか。”上京して音楽で身を立てようと思った人ならば誰しもが経験してきた感情の揺れ動きが何のてらいもなく綴られている。さらにこの曲のPVではライブでのMCが挿入されているのですが、これがほとんど武田鉄矢の世界。バンドの音楽的な養分としてだけでなく、精神的な支えになっているものこそが日本のフォークやニューミュージックなのだと垣間見えるシーンです。 そんな彼らが出演するライブイベントが7月12日に新宿LOFTで開催されます。ゴールデン街にあるパンクバーH.O.D.の開店10周年を記念したイベントで、あのラフィンノーズやロリータ18号なども参戦。ソウルフルではなくハートフルなフォーキーパンクの魅力を生で味わってみたいという人はぜひ!! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=645458
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4
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『YES FUTURE~Deluxe Edition~』 巣鴨発、スガモッシュ・パンクバンド、イギリス人が2012年にリリースしたファースト・アルバムが全国流通開始 ![]() |
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