ファッションで「短足」はごまかせる
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションのバイヤーMBです。洋服の買いつけという本業の傍ら、ブログやメルマガで「オシャレの正解」について発信していたところ、こちらで執筆させていただくことになりました。連載第3回目です。よろしくお願いします。
▼店員さんはなぜカッコイイのか?
「店員さんが着ているときはカッコよかったけど……自分が着てみるとなんか違う」
よくありますよね。ショップで見たとき、買ったときはウキウキ。しかし、家の鏡で見るとなんかイメージと違う。その理由はいったい何でしょうか? もちろん、「お店で見ているときはテンションあがっちゃって、冷静な判断できなかった」など、気持ちの問題もあるのかもしれません。
「店員はセンスがいいから何を着ても似合うんだ」「オレは何を着ても似合わない」
そんな「諦め」に心当たりのある方も多いでしょう。しかし、いやいや、ちょっと待ってください。店員だってカッコいい人ばかりではありません。店員全員がスタイルよくて、イケメンで、何を着てもサマになる……もちろんそんなことはないのです。
よく見てください。店員だって同じ人間。イケメンでない人も多いし、胴長短足の人もいます。ではなぜ、オシャレに見えるのか? それはいくつもの「合わせのテクニック」と「自分の見せ方」を知っているからです。
・足を長く見せるテクニック
・身体を筋肉質に見せるテクニック
・小顔に見せるテクニック
彼ら彼女たちもプロですから、数多くの洋服を着て、合わせて、試着しているうちに、そういったテクニックを身につけ「オシャレに見える合わせ方」「自分の見せ方」を会得しているのです。だから、たいしてイケメンでなくとも、スタイルがよくなくても人並み以上にオシャレに見せることができるのです。
▼「境界線をごまかす」脚長テクニック
今日はそんな数ある「合わせのテクニック」のなかから、一番カンタンで効果のある、「短足をごまかす方法」、いや失礼、「脚長に見せるテクニック」を紹介しましょう。
テレビやパソコンのモニターには「黒枠」のものと「白枠」、ほかにも「シルバー枠」「グレー枠」などがあります。では、ディスプレイの周りの「フチ」が黒と白であれば、どちらのディスプレイが大きく見えるでしょうか? 当然ですが、黒の物のほうが大きく見えます。
なぜならば、「境界線がごまかされる」からです。黒のディスプレイに黒の「フチ」だと、どこからがディスプレイでどこからが「フチ」なのかがパッと見ではわかりません。そのため白よりも黒のほうが大きく見える。
この「境界線をごまかす」視覚効果は実にさまざまなところで見かけます。女性が目の周りに黒色を引く「アイライン」はまさにそれですね。では本題です。足を長く見せるためにはどうするべきか? 写真を見れば一目瞭然ですね。
少し遠目から見てください。……どう見ても黒シューズのほうが脚は長く見えます。これが視覚効果です。パンツとシューズを同色に統一することで、「境界線をごまかす」ことができるからです。当たり前だと思うでしょう。しかし、日本人男性はアメリカンカジュアルの影響から白系のスニーカーを好んで履くので、意外と視覚効果に気がついていません。自ら「短足」に見せていることが多い。もちろん白スニーカーがダメ!と言ってるわけではなく、足を長く、スタイルよく見せたいときは、パンツと靴の色を同色で合わせるといい、ということなんです。
▼ジャケットやロングコートなど大人っぽいスタイルには最適!
「買った洋服が店員と自分とでは印象が違う……」。そんな残念な気持ちになったら、この「視覚効果」を使って合わせ直してみてください。「脚長」に見せるだけでも全身の印象は激変します。「思いきって買ったジャケットが、“とっちゃんボーヤ”になってしまう」なんて人も。脚長スタイルでジャケットを着ると、意外とサマになって見えます。「今年はロングコートを買ってみたけど、身長が低い自分には似合わなかった」なんて人にも効果的です。
この合わせ方をするだけでバランスがよく見えて、身長が低くてもサマになります。クリスマス、忘年会、新年会……とプライベートで外出する機会も多くなるこれからの時期。大人っぽく見える、スタイルよく見える「脚長テクニック」で気取って出かけてみてはいかがでしょうか。 <文/MB>
―[メンズファッションバイヤーMB]―
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