メンズファッションバイヤー＆ファッションブロガーのMBです。洋服の買いつけという本業の傍ら、ブログやメルマガで「オシャレのルール」について発信していたところ、こちらで執筆させていただくことになりました。連載第21回目をよろしくお願いします。 ▼「とっちゃん坊や」になってませんか？ 　これからゴールデンウィーク、夏休みと行楽シーズンが続きますが、動きやすく通気性のいい「短パン／ショーツ」は必須アイテムです。しかし、30代以上の男性にとってショーツは「とっちゃん坊や」になりがちな危険アイテム。今回は「脱・とっちゃん坊や」がテーマ、ショーツをはいてもカッコイイ大人に見せる小技を紹介します。 ▼「バランス」をとって着こなせ 　ここ数年、若い人はもちろん、40代の渋め男性まで幅広く支持されているショーツ。「カジュアルファッション」がトレンドとなっている昨今、気軽でラフな印象になるショーツは春夏の代表アイテムと言ってもいいでしょう。今年もこの人気は継続していて、まだ時おり肌寒いこの時期でも洋服屋にはショーツがズラリと並んでいます。そのおかげで着用率が圧倒的に上がっているわけですが、「とっちゃん坊や」になっている人が多いのも事実。例えば、ショーツに子供っぽいTシャツを合わせれば、どうしたって「坊や」になってしまいます。 　ショーツスタイルを簡単に大人っぽくする鉄則は、「シャツ」を合わせることです。子供っぽいアイテム「ショーツ」には、大人っぽいアイテム「シャツ」を加えてバランスを取る。カジュアルなショーツには、白の綺麗なシャツを選んで、上下のバランスを取ることが不可欠。「オシャレだな」という人の多くは、このようにバランスをとることが上手です。ショーツにおいて一番簡単なのは「シャツ」です。ぜひ試してみてください。 ▼「短足」が原因ではない 　また一方で、「シャツを合わせたけど、まったく似合わない」「七五三みたいになってしまう」という方もいらっしゃるでしょう。鏡をじっくり見て……「そうか！　短足だから俺はショーツをはいちゃダメなんだ！」。それは間違いです。短足でもショーツははきこなせます。確かにショーツは足が短く見えます。あまりにも短く見えてしまうと、いくら上着でバランスをとったところで「坊や」になります。では、なぜショーツは足が短く見えるか？　それは足を露出することで「足の長さが丸わかり」になってしまうからです。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=837240 　この写真はまさにその失敗例。露出している足の部分がハッキリとわかってしまい、足が短く、子供っぽく見えています。しかし大丈夫です。ごまかす方法はあります。「露出している足の部分」を長く見せればいいのです。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=837241 　これならスッキリと足が長く見えます。ポイントは「靴下」。先ほどの写真と比べると靴下が見えていません。「露出している足の部分」が印象として「短足に見せる」わけですから、露出部分を多くしてしまえば、短足もごまかせるわけです。靴下を見せないようにして自分の限界まで目一杯長く見えるようにするのがポイントなのです。「でも靴下履かないと蒸れるんじゃ……？」と思うかもしれませんが大丈夫です。この写真でも靴下はきちんと履いています。ユニクロには330円（＋税）で購入できる「ベリーショートソックス」というものがあって、これなら写真のような短めの靴でも靴下が露出せず長い足に見せることができます。石田純一さんのスタイルにはファッション的な理由がちゃんとあったんですね。これからの行楽シーズン、「とっちゃん坊や」ではなく、大人っぽくステキに見える短パンスタイルをぜひ実践してみてください。　＜文／MB＞ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）