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セクシータレントの川上奈々美、ニューロティカと全面コラボで念願の歌手デビュー

川上奈々美

5月27日に「未完成ピエロ」でデビューを果たした川上奈々美

 恵比寿マスカッツや“みるじぇね”ことMilky Pop Generationなど、AV女優からのアイドル転身で話題となった事例はこれまでいくつかあった。だが、ここまで正面から「歌手」へと駆け上がったケースは初めてかもしれない。5月27日、待望のソロデビュー曲「未完成ピエロ」がiTunesやレコチョクで配信開始された、セクシータレントの川上奈々美だ。  驚かされるのは、楽曲のクオリティの高さとその振り幅だ。かねてから交流が深い人気パンクバンド「ニューロティカ」(以下、NR)が彼女のために書き下ろしたという「未完成ピエロ」はさすがの疾走感。6月に発売予定のアルバムには、加藤ミリヤを彷彿とさせる王道R&B「SECRET」、NRの代表曲「飾らないままに」のアコースティックカバー、昭和歌謡感どっぷりの「神楽坂の女」が収録されており、わずか4曲で表現している世界観はカラフルでエモーショナル。とても新人とは思えない完成度なのである。ビジュアル面でもトップスタイリストの北澤“momo”寿志氏や著名な写真家である笠井爾示氏がジャケットの制作、PVでの衣装はタクティこと里山拓斗氏が担当したというから、本気度はかなりのものだ。
 歌手デビューにあたり、川上はクラウドファウンディングによる資金集めなど創作活動以外の作業も、労を惜しまずコツコツやってきた。それだけに、思い入れの深い1枚になったようだ。本人に聞いた。 ――まずリリースされた「未完成ピエロ」。この曲について教えてください。 ニューロティカさんのLIVEで何度もロティカ節に触れて感銘を受けていたので初めてデモを聞いたときは「ロティカだーーー!」と、テンションMAXに喜びました!そこに歌詞を付けるため、ロティカさんとお酒を入れつつ語り合う……知らぬ間にカタルさん(ベース)のメモ帳が私の言葉でギッシリになり、ホロ酔いで小っ恥ずかしい事いっぱい語った言葉をあっちゃん(ボーカル)たちとともに話し合い、『未完成ピエロ』の歌詞に仕上げていきました。恥ずかしさもありますが、今では「丸裸のあたしを見てくれ!!」という気分です(笑)。 ――歌手になりたい、と考え始めたのはいつからですか? 小学校の時、兄ちゃんが175RとSHAKALABBITSのコラボ曲「stand by you」を教えてくれて。そこからROCKにどっぷりハマってしまい、ギターを始め、バンドマンになりたい! とその頃から思って、卒業文集にも書いていました! 音楽はずっと好きだったけど、大人になるにつれ「現実的に難しいかな」なんて諦めかけていた時に、事務所から歌手に挑戦するお話をいただき、心臓飛び出るほど嬉しかったです! ――歌に挑戦してみて、難しいことはなかった? AVや舞台、バラエティといろんな事をやらせていただいている中で、素人がいきなり歌手デビューするのが恐れ多すぎて……はじめはたくさん悩みました。それでも憧れていた活動だし、「まず目の前の事を一生懸命やろう」と自分に言い聞かせて、モチベーションを上げていました。そしてクラウドファンディングでも多くの方々にご支援をいただいたことにより、制作の進行も非常にスムーズになりました。これからも難しい事ばかりだとは思いますが一生懸命向き合ってみます。 ――これから発表されるほかの3曲もすごいですね。 両A面であるオリジナルソング「SECRET」もまた違ったカッコよさで、ノリが良く、いろんな世代の方に受け入れられるのではないかと。一緒になってノレる、そんな自慢の1曲です!「飾らないままに」は、ニューロティカさんのLIVEを初めて見た時から衝撃を受けた曲。いまだに入りのギターリフと歌詞を聞くと、涙が自然と浮かび上がるほど、私の大好きな曲なんです。それを今回カバーさせていただき夢のようです。そしてこのアコースティックverは映画「あっちゃん」でも流れていて、感動の連続です。そして、「神楽坂の女」ではROCK好きだった私ですが、今では歌謡曲にも興味が湧いてきて。仕事柄、年上の方々と接する事が多いので、もっぱらフォーク、歌謡曲にハマっていた所、こんなにも艶っぽく大人な曲をいただき、まだまだ背伸びしているのかもしれませんが、そんな憧れの艶やかな世界を私も表現できるよう今回挑戦してみました。  処女作について語る彼女の顔は底抜けに明るく、楽しそうだ。曲中に漂う“何か”に通底する、川上奈々美のアイデンティティなのかもしれない。百聞は一聴にしかず。“みぃなな”ワールドにぜひ、触れて欲しい。 ●iTuneshttps://itunes.apple.com/jp/album/wei-wan-chengpiero-single/id998541605 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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