更新日:2018年03月20日 13:44
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満員電車で疲れ知らずの「立ち姿勢・座り姿勢」とは?

多くのサラリーマンにとって避けては通れぬ「満員電車」。逃れようのない通勤地獄に辟易している人々を救うべく、満員電車をラクにするスキルを有識者へ徹底取材。疲れ知らずの姿勢で、満員電車をうまく乗りこなすべし! [満員電車]が劇的にラクになる方法

疲れ知らずの立ち姿勢・座り姿勢

「疲れない立ち方というのはつまり、筋肉を極力使わない立ち方だということ。そのためには“骨で立つ”意識が大切なんです」  そう語るのは理学療法士の吉田直紀氏だ。
吉田直紀氏

吉田直紀氏

「頭から背骨、骨盤、脚の骨、そして足裏の骨まで、積み木のように骨が正しく積み上がっている状態ならば、筋肉をほとんど使わずとも立っていられるんです。そうして適度に脱力することこそが疲れない姿勢のコツです」  だが、脱力状態だと電車の揺れに対応できない気もするが……? 「ビルの免震構造と同じで、ある程度の柔軟性、たわみがあったほうが揺れにもバランスを取れます。ガチガチに力んで踏ん張っているほうが、実は衝撃に弱いんですよ」  そんな理想的姿勢のノウハウは以下のとおり。今すぐ試してみよ! <立ち姿勢> ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1015491 疲れ知らずの立ち姿勢・重心軸 重心が偏るとどちらかに負荷がかかるほか、ふらつきやすくなる。軸は体の中心に、そして体重の負荷が一直線に足に伝わるように ・カバンの位置 体の重心軸と同じく、荷物の重心も中心にくるように。ふらつかないほか、邪魔にもならない ・両足の幅 足幅は肩幅程度がもっとも楽な状態 ・太もも 無駄な筋力を使っていないか太ももを触ってチェック。着席時のように緩んでいる状態が◎ ・背筋 姿勢を正そうと背筋をピンと伸ばしすぎるのはNG。ムダな力みとなるほか、写真の点線のように軸もぶれてしまう ・ヒザ ヒザも棒のように伸ばすのではなく、脱力した状態でほんの少しだけ折ったほうが急な揺れにも対応しやすい ・重心の位置 つま先側に重心をかけるとどうしても踏ん張りが生じるほか、荷重の軸もぶれる。軸を置く目安は、内くるぶしの真下あたり <座り姿勢> ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1015492 疲れ知らずの座り姿勢・頭部の位置 角度はうつむき加減がベスト。後部にもたれるような姿勢は不安定で首を痛めやすい ・両足の幅 脱力できる姿勢という意味でも、隣の乗客に邪魔にならない意味でも、肩幅程度がベター ・カバンの位置 長い時間荷物を抱えて座っているのはつらい。肩幅程度に開いた両足の間に挟むとよい ・重心軸 立ち姿勢と同様、頭部から背骨、骨盤にかけてまっすぐ負荷がかかっていることを意識

疲れ知らずの姿勢の極意【まとめ】

1.筋力に頼るのではなく、“骨で立つ”意識を 2.重心は中心に、体重の負荷は直線的に 3.脱力したほうが突然の揺れにも対応可能 【吉田直紀氏】 理学療法士。病院のスポーツリハビリ課での勤務だけでなく、スポーツトレーナーとしてサッカーや格闘技の選手など、各界のアスリートのリハビリ・サポートにも注力している ― [満員電車]が劇的にラクになる方法 ―
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