更新日:2022年07月07日 18:50
スポーツ

“レッスルマニア5”ホーガンVSサベージ――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第89回

 出場メンバーの顔ぶれと試合結果をふり返ってみると、時代の移り変わりがひじょうによくわかる。第2試合のビッグ・ボスマン&アキーム(ワンマン・ギャング)対ザ・ロッカーズ(ショーン・マイケルズ&マーティー・ジャネッティ)のタッグマッチでは、マイケルズがアキームのボディースプラッシュであっさりとフォール負けを喫した。  第5試合にラインナップされた“Mrパーフェクト”カート・ヘニング対ブルー・ブレーザー(オーエン・ハート)のシングルマッチは、ヘニングがパーフェクトプレックス(フィッシャーマンズ・スープレックス)でブレーザーを下した。ヘニングがトレードマークのシングレットのタイツを着用したのはこの日からで、“天才児”オーエンはマスクマンだった。ふたりとも、若くしてこの世を去ってしまった。  アンドレ・ザ・ジャイアント対ジェーク“ザ・スネーク”ロバーツのシングルマッチは、ヒールのアンドレがゲスト・レフェリーのビッグ・ジョン・スタッドに襲いかかり、ベビーフェースのロバーツが反則勝ちを拾う、というやや難解な展開になっていた。アンドレは“ヘビ恐怖症”という設定だった。  アルティメット・ウォリアー対リック・ルードのインターコンチネンタル選手権は、ウォリアーがエプロンサイドからのブレーンバスターを狙ったところでルードのマネジャーのボビー・ヒーナンがリング下からウォリアーの足をすくい、ルードが上から体をあずけてフォール勝ち。“ぬるぬる男”ルードとウォリアーの因縁ドラマはこのあと半年以上もつづいた。
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1年かがりの長編ドラマの最終回
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