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ホーガンが考える“90年代のホーガン”――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第95回

 1990年の最初のスーパーイベントは“ロイヤルランブル90”だった(1990年1月21日=フロリダ州オーランド、オーランド・アリーナ)。メインイベントの時間差式変則バトルロイヤルにはWWEスーパースターズ30選手が出場。序盤戦にはデビアス(1)、サベージ(5)、ロディ・パイパー(6)、ダスティ・ローデス(10)、アンドレ・ザ・ジャイアント(11)らトップグループがエントリーした。  ウォリアーは後半戦の21番めにエントリーし、ホーガンは25番めにエントリー。ウォリアーはデビアス、ティト・サンタナ(23)、リック・マーテル(22)、ショーン・マイケルズ(26)を次つぎとオーバー・ザ・トップロープで場外に放り捨て、ホーガンもジミー・スヌーカ(17)、ハク(14)、ホンキートンク・マン(24)を場外に投げ落とした。  この試合でのホーガンとウォリアーの接触シーンはほんの数秒間で、バーバリアン(27)とリック・ルード(28)がロープサイドでウォリアーともみ合っているところにホーガンが背後からのクローズラインを決め、いちばんロープに近いところにいたウォリアーも巻き添えを食って不可抗力的に場外に転落した場面だった。  トップロープごしに場外に落ちたウォリアーはすぐにリングに戻ってルード、バーバリアンと番外戦の大乱闘を展開。それから、ホーガンとウォリアーがリングのまんなかで一瞬だけニラミ合った。ふたりにとって最初で最後のシングルマッチが実現する“レッスルマニア6”の予告編はこの不思議なワンシーンだけだった。  “ロイヤルランブル90”は、“ミスター・パーフェクト”カート・ヘニング(30)をオーバー・ザ・トップロープで場外に転落させたホーガンが優勝。ホーガンはリングサイド席の観客が持っていた“ハルカマニア・フォーエバー”と書かれたお手製のバナー(横断幕)をリングに持ち込んで1万6000人の大観衆の声援に応えた。
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ホーガン時代の終えん
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