更新日:2022年07月15日 17:33
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オワコン化する“街コン”が詐欺の温床に…被害男性を直撃

迷走する街コン

 ここで、近年の街コンをとりまく状況を説明しよう。  かつて、恵比寿や渋谷、銀座など飲食店がひしめく街で頻繁に開催されていた街コンだが、マネタイズが厳しいという理由での参加店の減少やマンネリ化がすすみ、1店舗での開催や、少人数でBBQやゴルフをして男女の交流を図る「テーマ型」へと徐々に移行していった。  また、参加店のレベル低下に不満を持つ30代以上男女をあえてターゲットから外し、出来合いのものや冷凍食品を使用しただけの軽食を提供。原価を安くして20代限定で開催する形態が増えていった。

W社の街コンホームページ。今年5月を最後に街コンを開催していない

 こうした背景もあり、岡本さんは30代でも参加できる街コンを見つけたところですぐに申し込んだのだ。

主催者に連絡がつながらない

 彼が違和感を抱いたのは、振り込みから2日後のことだった。 「すぐに参加費を振り込んだのに、振込完了から2日経ってもメールが来なかったんです。不審に思い、書かれている事務所に電話をしましたが、コールは鳴るけど不通。主催者直通の携帯番号にかけても同じく折り返しすらなし。 ここで詐欺を疑い、携帯に30回くらい電話しました」  だが、街コン開催日の前日になっても音沙汰は一切なし。焦燥感が募るなか、23時ギリギリに下記の中止のメールが届く。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1145855
街コン中止メール

突然の街コン中止メール。ここから岡本さんの戦いが始まった

<現段階で明日の参加人数が直前のキャンセルにより20人未満になってしまったため、今回の開催を見送る形となりました>  メールには、返金についても記載があった。 <ご入金済みのお客様はご返金先の口座をご返信ください。早急に返金対応をさせていただきます>

「正直この程度じゃ警察は動かない」

「すぐに金融機関名と参加費をメールで返信しました。しかし、返事が届かなかったので、再度メールしたのですが反応はゼロ」 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1145857

岡本さんは返金を迫った

 W社の返金告知メールから5日後。岡本さんは怒りに満ちたメールを再び送信する。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1145858

岡本さんが送った組戻しの旨を伝えるメール

「この時点で警察にも相談したんですが、『正直この程度じゃ警察は動かない』と言われてしまって。もう、あきらめかけていましたね」  仕方なく銀行にいき、手数料約800円を払い、組み戻し(※)の手続きをすることに。 ※組戻し…振込後に、振込を取消す依頼をする手続きのこと。基本的には振込された側の同意が必要。
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参加費を取り戻すために動き出す
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