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「幻の弁当」も!酉年の鳥弁当はうまみタップリ名品ぞろい【第52回駅弁大会実食リポート】

 ワイドショーなどで初日の様子が映し出され、盛況にさらなる拍車がかかっている「第52回元祖有名駅弁とうまいもの大会」。記者は2日目のこの日も会場に馳せ参じ、あまたの駅弁に舌鼓を打っている。  平成29年にかけて「肉推し」となっている今大会だが、今年は「酉年」。やはり鳥系駅弁も見逃せない。あまたある鳥系駅弁のなかで、記者が思わず唸った2品を紹介したい。

熊本地震に負けるな!運休中の駅からやってきた「幻の駅弁」

 昨年4月に起きた熊本地震で、運休の憂き目にあった第三セクターの南阿蘇鉄道。鉄道マニアの間では日本一名前の長い駅(南阿蘇水の生まれる里白水高原駅)がある鉄道として有名である。17.7kmの運行区間のうち約半分が現在も運休中というが、その運休中の駅の名物駅弁が、現地からの輸送で京王百貨店に初お目見えした。

シンプルな掛け紙

 白地に赤丸、白抜きで「とり飯」。下には阿蘇山の麓を走るトロッコの可愛いイラスト。ド派手な掛け紙の駅弁が幅を効かせるなか、質実剛健を地で行く掛け紙がひときわ目をひく「南鉄とり飯弁当」(熊本県 南阿蘇鉄道 立野駅/700円)は、現在、販売元の立野駅が閉鎖されているため、販売も停止している「幻の弁当」だ。お値段もそのままで東京にやってきてくれる……思わず応援したくなる弁当なのだ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1272657

鶏の照り焼きが輝いている

 掛け紙を外すと、飛び込んできたのは大ぶりの阿蘇産の鳥もも肉照り焼き。ひと口噛めば、上に振られたごまの香りも相まって、香ばしく柔らかい。ご飯の上には錦糸玉子、鳥そぼろ。香りの良い阿蘇高菜漬けは白米が進む影の主役だ。付け合せには味のしっかり染みた「がめ煮」(=筑前煮)、そして、くまモンの仕切り用カップに入ったなますがなんとも旨い。  絶景が見られることで有名な南阿蘇鉄道のトロッコ。阿蘇山麓を見ながら、この弁当を頬張れたらどんなにいいか……現地で食べられる日に思いを馳せながら、じっくりと味わった一品だった。
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肉肉しくワイルドな味わい、しゃも弁当
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【第52回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月12日(木)~24(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※18(水)は午後5時、24(火)は午後6時閉場
http://www.keionet.com
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