「フラれるとわかっていてもコンビニ店員に告白したい」男性41歳へ驚きのアドバイスが…
【佐藤優のインテリジェンス人生相談】
“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!
◆フラれるとわかっていてもコンビニ店員に告白したい
田舎者(ペンネーム) 会社員 男性 41歳
私は今、好きな女性がいます。お店(コンビニ)に通い続け、顔はたぶん覚えてもらっていると思います。何度か話したこともあります。告白したいのですが、名前を聞いても、驚いて教えてもらえません。
私は、学歴もなく、免許もない一般の会社員です。フラれるとわかっていても、気持ちだけは伝えたいです。恐縮ですが、佐藤様のお考えをお聞かせください。
◆佐藤優の回答
人間には、さまざまな出会いがあります。その出会いが恋愛に発展することもあります。あなたがコンビニの女子店員と運命の赤い糸で結ばれている可能性がまったくないと断言することはできませんが、その可能性はかなり低いと思います。
その根拠は、あなたが尋ねたにもかかわらず、女子店員が名前を教えてくれなかったことです。彼女が「驚いて」いる理由について考えてみたでしょうか。彼女からすれば、コンビニの店員としてあなたと接しています。話をしたのも一種の営業トークです。まさか、名前を聞かれ、個人的に親しい関係を持とうとあなたが考えているとは夢にも思っていなかったので驚いたのだと思います。
このような状況で告白しても、直ちに拒絶されます。告白を続けるとストーカーとみなされ、そのコンビニへの入店が禁止されるかもしれません。
どうしても彼女と親しくなりたいならば、会社を辞めて、そのコンビニに就職することです。職場内では少し恋愛の可能性が高まります。もっとも、作家の綿矢りささんはこんなことを述べています。
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結局会社も大学のサークルと構造はあまり変わらない、と楽しすぎて結局は留年の原因になるほど入れ込んだオールラウンドサークルを羽依は思い出した。口のよく回るハッタリ上手が上位に君臨していて、その他大勢は軽薄なミーハーだ。しかし捨てたものじゃないところもある。そんな表面的な権力争いとは関係なく、本人の実力への審査は水面下で日々行われて、本当に優秀な人間がゆっくりと頭角を現し始める。長い時間をかけてハッタリだけの人間は淘汰されてゆく。(『手のひらの京』30頁)
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’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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