更新日:2017年04月20日 11:16
恋愛・結婚

年収300万円以下で女医と結婚 “格差婚”を実現した男たちの共通点

case3:外資系証券マンが元AV女優と電撃結婚

 最後に、玉の輿をモノにしたのは女性ではあるが、格差婚にたどり着いた過程、ロジックが男性にも応用可能なケースを紹介しよう。 「私の仕事関係では読書が好きな人が少なかったからこそ、彼が魅力的に感じたんです」  そう語るのは、2年前まで企画AVに出演していた矢野ユカさん(仮名・27歳)。  矢野さんは高校卒業後、上京。スカウトがきっかけでAVデビューを果たした。中学生の頃から読書が趣味で、村上春樹や恩田陸などの小説から、古典や哲学書まで何でも読み、年間読書数は毎年100冊を超えるほどだ。  しかし、AVという特殊な業界ゆえ、職場で好きな作家や書籍の話をする機会はほとんどなかった。

元AV女優という経歴をエリートリーマンの彼は気にしなかった

「夫とは合コンで出会いました。読書が趣味の男性は今までも出会ったことがありますが、ビジネス書が好きだったり洋書のみだったりとちょっとずれるんです。日本の小説を読み、さらに好きな作家まで同じだったと知った時には嬉しかったですね。最近はAV女優でも小説を書いたり、本好きをブログでアピールするコも増えてきましたが、私の現場のまわりにはいませんでした」  実は、「小説好きが周りにいない問題」は夫側も同様だったという。  矢野さんの夫が勤める外資系証券会社は、いわゆる肉食系の職場。同僚の多くがハマるサーフィンやゴルフが苦手で、読書が趣味である文化系の彼はマイノリティだった。  最初はセフレ枠だった矢野さんだが、趣味が一致することが分かってからは、次第にセックスだけではなく映画や書店巡りなどデートを繰り返すようになった。  最終的には夫から告白され、結婚に至る。 「共通の趣味があったということはもちろん、夫が私の職業に過度に反応せず、普通の女性として扱ってくれたのも大きかったですね。それなりに遊んできた夫からすれば、私がAV女優だったことは大した問題ではなかったみたいです(笑)。  また夫からも、私が彼の職業についてよく理解していないのが逆に良かったと言われました。大学に行った友人からは、『あのXX証券と結婚するなんて羨ましい』と言われますが、私は縁遠い世界だったので、その凄さがわからないんです」  閉じられた世界で生きている人間が、まったく別のコミュニティで希少な同趣味の異性に出会うと一気に距離が縮まるというのが、ここまで紹介した格差婚の“勝因”のようだ。  格差婚で玉の輿を狙う男性は、自分の特殊な趣味や嗜好に注目し、その一点突破で行動を起こしてみるとチャンスが生まれるかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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