スポーツ

“三沢イズム”が色濃く残る中で――中嶋勝彦はノアとどう向き合っているのか【最強レスラー数珠つなぎvol.12】

――一昨年、退団されたのはなぜですか。 中嶋:佐々木さんに、「独立したらどうだ?」って言われたんです。佐々木さんの言葉がなければ、辞めてなかったと思います。 ――健介オフィス時代から、他団体にも多く出場されていました。 中嶋:最初は新日本ですね。(獣神サンダー・)ライガーさんと東京ドームでやりました。2004年1月にデビューして、その年の5月に。ドームの大きさとかも知らなかったですし、そんな大人数の中で試合をしたこともなかったので、すごく貴重な体験をさせてもらいました。花道も走ったんですよ。思いのほか長くて、試合前に息が上がりました(笑)。 ――デビューして5か月で東京ドームとは、エリートですね。 中嶋:全然エリートじゃないですよ。しょっちゅう挫折してました。何回もプロレス辞めようと思いましたよ。健介オフィスのときは月に10~15試合していたので、体力的にも精神的にもキツかったです。プロレスって、なかなか思い通りにいかないですしね。ベルトが獲れないとか、試合展開とかも。 ――新日本プロレス以外だと、全日本プロレスとノアに上がることが多かった? 中嶋:そうですね、全日本、ノア。でもDDTもそうですし、みちのくプロレスも。ほとんどの団体に上がってますね。ZERO-1も上がってました。大阪プロレスも上がったかな。 ――フリーになるにあたり、たくさんの選択肢がある中、なぜノアに入団を決めたんですか。 中嶋:健介オフィスにいた後半は、ノアを主戦場にさせてもらっていたので、ノアに対する思いが強くなっていたんですよね。そのときからもう、BRAVEというユニットでやっていましたし、仲良くさせてもらってました。試合以外でも楽しい場所だったので、自然とノアに入りたいという気持ちになりましたね。自分から入団したいとお願いしました。 ――当時のノアはどんな状況でしたか。 中嶋:2015年、鈴木軍が入ってきた年です。12月の大田区体育館で、鈴木軍の(シェルトン・X・)ベンジャミン戦で勝って、その後ですかね。「考えがある」みたいなことを言って、翌1月にノア入りしました。気づいたら、僕はノアの一員だと思ってましたから。ノアを盛り上げたいという気持ちも、人一倍強かったです。他団体なのに(笑)。 ――今後の目標は? 中嶋:とにかくノアを盛り上げること。それしか考えてないですね。 ――どうすれば盛り上がると思いますか。 中嶋:ノアがなにを見せたいかっていうのを軸にして、形にするべきだと思います。それをもっと確立していかないことには、見ているお客さんも分からなくなりますよね。今まさに、分からないと思うんです。ジュニアはそれなりに形になってるんですけど、ヘビーはお客さんになにを見せたいのか、はっきりしない。タイトルマッチとか前哨戦は分かるんですよ。でもそれ以外のとき、一体なにを見せたいのか、僕には分からない。会社的に軸があったほうが、もっと見やすいですし、もっと表現しやすくなるんじゃないかと思います。 ――ユニット間の抗争だったり? 中嶋:それすらも今、やってないじゃないですか。即席ばっかりで。なにをしたいのか分からない。世代交代の軸を作ったら、面白くなるんじゃないかと思うんですよ。それが今見せられる、一番の軸なんじゃないかなと。この間、防衛したときも、「上の世代が振り向いてくれないかな」とコメントしました。上の方々が偉大なレスラーばかりなので、刺激をもらいながら、いい意味で活性化できればいいかなと思ってます。 ――ノアの良さと、そうでない部分は? 中嶋:良さとそうでない部分が、イコールだと僕は思いますね。もっと良さを出せる団体だと思いますし、これだけレベルの高い選手が揃っていて、バラエティも豊かで、ノアという団体はもっと上に上がれるはず。そうなるべきだと僕は思ってますから。レスラーの一人として、精一杯やっていきたいです。
次のページ 
どんなレスラーになりたいか、そして強さとは
1
2
3
4

■プロレスリング・ノア Summer Navig. 2017 ~第11回グローバル・ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦~
http://www.noah.co.jp/news_detail.php?news_id=10053
【開催日】7月27日(木)
【開場時間】18時15分
【開始時間】19時
【会場】後楽園ホール

■プロレスリング・ノア DEPARTURE2017
http://www.noah.co.jp/news_detail.php?news_id=10076
【開催日】8月6日(日)
【開場時間】11時15分
【開始時間】12時
【会場】後楽園ホール





おすすめ記事