50代男はなぜパンツを被りたがるのか?「相手を討ち取った証拠品である」【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その180 ―
ここ最近メディアを賑わしていたパンツを被る男性の写真を見ましたが、堂々としてて立派に見えました。パンツは白なようで、ちゃんとフリルもついていて、パンティ感が非常に漂いました。50歳ぐらいの男性にとっては、たまらない戦利品ですかね。
そういえば、今の若い人々は女性のパンツを被るという風習というか行為って理解できているんですかね。奇異に見えるのか、激しく同意するのか謎ですが、昭和の人間にとっては変態ぽさを強調するには、お約束のワンポイントアイテムだったのです。
そもそも、パンツを被る行為は永井豪先生の人気漫画「ハレンチ学園」とか、そこらへんのエロ系ナンセンス漫画の影響からです。子供の頃の性への目覚めってあるでしょう。でも、リアルにそんなことはできない。代償行為としてパンツ被りがあったのです。実際にはしませんよ。あくまでイメージですから。
具体的な代償行為としてやっていたのは、好きな女のコの縦笛をなめてみるとか、ピアニカもそう。そして、偶然見つけたブルマを小太鼓のスティックで、つまむように持ってにんまりする。そんな感じですか。そういう子供の頃に出来なかった体験を50歳過ぎにして夢を叶える。ドリームカムトゥルーっていうの? 実に素敵ですね。
話を戻しまして、平成のパンツ被り写真をよく見てみると、被り方が王冠やティアラみたいで、実に威風堂々としているのに気づきます。パンティの股間部分が男性の頭頂部に鎮座し、実に神々しいです。しかも、余裕をかましてなのか、食事しながらのパンツ被りですから。これは、王冠を被りながらディナーを食べるのと一緒。まさに王族ですよ。権威と勝利の象徴としてのパンツ被り効果は、計り知れないものがあります。
小学生ならいざ知らず、なぜ50代のおっさんがパンツを被ってしまったか。あるいは被らされて、まんざらでもない表情なのか? それは、多分そういう関係であることをそこはかとなく主張したいからではないでしょうか。ここが子供のパンツ被りとはっきり違うところです。
戦国時代でいえば、「みしるし」(御首級)を頂戴つかまつると、言って相手の首切って持ち帰りますよね。つまり、相手を討ち取った証拠の品なわけです。
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