SM女王様に学ぶ人心掌握術。サラリーマンが「仕事で主導権を握る極意」とは?
上司、同僚、後輩、取引先……。サラリーマンの社会を生き抜くためにはいかに人間関係を円滑に保つかが重要であるが、それ以上に大切なことがある。それはいかに自分が主導権を握ることができるか。主導権さえ握ってしまえば後の関係はとても楽なものになる。
女王様と奴隷という構図で成り立っている「SM」。主導権を握っているのは言うまでもなく女王様であるわけだが、フリーランスのSM女王様として活動する秋葉氏いわく、お金だけではなく気持ちの面で奴隷たちから与えられるものも多いという。日中はライターとして働きながら、夜になると女王様へと姿を変える秋葉氏。仕事とSMから見えてきた「主導権を握るための心得」とは?
まず主導権を握るとはそもそもどういうことなのだろうか。それは独裁者のように相手から権利を奪い取ることではないと秋葉氏は話す。
「主導権を握る秘訣は、そもそも主導権を握ろうとしない事です。まずは、相手を尊重することが大切。相手の時間、労力、気力を奪うような独りよがりな人は、表面上で主従の関係を作ろうとしても、本質的に人は離れていくと思います。要はそれって、ただのエゴイズムなので」
職場だったら、必要以上に仕事をしない事。定時で帰るにしろ残業するにしろ、自分の中できちんと時間を決めて帰る。それができずにズルズルと残業している人は、結局、自分の時間を自分で奪っている事になる。そして『残業が多い』など、愚痴を言うはめになるのは自分。まずは、自分の主導権を自分で握ることが大切だという。
長い時間働いて、辛い思いをした人が偉いという昔ながらの美学はもう時代遅れ。それはただ単に、会社に労働力を搾り取られているだけで主導権など完全に握られてしまっているのだ。相手の時間を大切にすることで自分の時間もコントロールすることができる。それが主導権を握るということなのだという。
「持ちつ持たれつで成り立っている仕事ほど無駄なものはありません。そういう仕事の仕方は結局、お互いの依存心を満たし合っているだけなので、奪い奪われの連鎖。SMにおける主従の関係は、その行為とは裏腹にお互いを思いあう純度が高いのです。女王様が一方的に奴隷を痛めつけているわけではありません」
考えてみると女王様と奴隷の関係は無駄な部分が一つもない。女王様は限られた時間の中で奴隷に飴と鞭を与える。それを奴隷は心に刻み込み、次の調教の日まで快楽を感じ続けることができるのだ。
SM女王様に学ぶ、サラリーマンが仕事で主導権を握る心得
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