50代男はなぜパンツを被りたがるのか?「相手を討ち取った証拠品である」【コラムニスト木村和久】
今回のパンツ被りは、交際か恋愛か知りませんけど、セクロスした証の「みしるし」として理解したいです。最近の若者は、スマホで気軽に、相手のヌード写真なんかを撮っているようですが、元々の行為は同じ思考回路から生じています。
ただ昭和世代の人間にとっては生写真もさることながら、生パンティこそが交際の決定的証拠に思えるのでしょう。お気持ち察します。あまりにもいい女、あるいは理想の女と、ことを致すと「あれ、さっきの行為は幻か、はたまた夢だったのか」と思って、自分のほっぺたをつねってしまいまがち。やはり一番いいのは「○メ撮り」ですが、現実的にはそうもいかない。そこで、決定的な証拠としてパンツ被りがあるわけです。でも例えパンツを被ったところで、そのパンツは返さなければなりません。じゃ、どうするって、パンツ被りの写真を撮ればいいのです。
パンツ被りは、原始的狩猟民族の名残りで祖先から脈々とDNAが引き継がれています。誰かが教えなくても、パンツが落ちていたら、勝手に被ってしまう。もはや本能的な行為かも知れません。
かの天才映画監督、スタンリー・キューブリックの傑作「2001年宇宙の旅」のオープニングは歴史的な名シーンです。類人猿達の前に進化の象徴、モノリスという石板が現れると、突如動物の骨を武器として使い始め、猿から人類へと、進化を遂げて行くのです。おそらくそのシーンにパンティを1枚置いたら、類人猿達はこれはなんだと考え始め、突如閃くのです。パンティを誰が教えるでもなく、被ったんじゃないですか。そして類人猿は、ここで初めてセクロスというのを快楽の道具と認識し、正常位を覚えたのではないでしょうか。
まあ、でも主を失ったパンティというのも、なんかもの悲しいものがあります。セミの抜け殻みたいで、やはりむっちりした臀部がぎっしりパンティの中につまってこその生きた下着なのです。畳の上のコイのぼりも悲しいが、薄っぺらなパンティも悲しい。そこで、自らの頭頂部を利用して、パンティを生き生きと蘇らせたのでしょう。
太宰治が生きていたら、この騒動を、きっとこう書いたかも知れませんよ。
「富士額(ふじびたい)のオヤジには、パンティがよく似合う」
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

木村和久
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』 1
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