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【燃費対決】アクアVS初代プリウス 14年の差はどれくらい?

これまで数々の名勝負を繰り広げてきた大和(初代プリウス)。オークションにて43万円で落札した、このド中古の実力は、当欄ご贔屓のみなさんはご存じのとおり。そんな大和が今回挑むのは、最新ハイブリッドカーのアクア。価格差は100万円以上。14年前に登場した初代プリウスは、ピカピカの最新エコカーにどこまで燃費で迫れるのか?

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
望月浩彦=写真 Photographs by Mochizuki Hirohiko

アクア,プリウス

左から『現行プリウス』『アクア』『大和(初代プリウス)』

◆トヨタ新旧ハイブリッドカー燃費対決!

 我が愛機・大和(ド中古の初代プリウス)は、歴戦の勇士である。これまでの燃費対決で、数々の強敵を破ってきた。カタログ燃費(10・15モード)はリッター29kmながら、それ以上の燃費を誇るフィットHV、デミオ・スカイアクティブ(ともにリッター30km)、そしてプリウスα(リッター31km)も血祭りに上げた。負けたのはミライース(リッター32km)だけ。古豪と言おうか鉄人と言おうか。まさに奇跡の名機である。

 が、いよいよ世代交代の時が来た。トヨタから小型HVのアクアが発売されたのだ。アクアのカタログ燃費はリッター37km(Lグレードのみ40km)。大和とは3割近い差がある。

 最大のポイントはクルマの重量だ。アクアはたったの1080kg。対する大和は1230kg。150kgも差がある。軽さは燃費兵器最大の武器。コイツはさすがにお手上げだ。

MJブロンディ ということでワタクシ、近所のディーラーでアクアを一番に予約して現在納車待ち中。近々大和と交代する。さらば大和。こんにちはアクア。そういうことである。

 ただ、アクアは超絶人気炸裂中。すでに10万台も受注が入っている。一番で予約したのに、まったく納車の見通しが立たない。愛車に乗る前に、プレス試乗会の日がやってきてしまった。仕方ない。ここはひと足早く新旧燃費対決を決行して、大和の花道にしよう。ついでに現行プリウスとも戦わせてみよう。零戦対グラマン+スピットファイアって感じで血がたぎるぜ!

 まずはアクアに初試乗。ケタはずれに軽いボディに、先代プリウス譲りの1.5リッター・フルハイブリッドシステムを搭載している。軽くてパワーは据え置きなのだから、さぞや軽快に走るだろう。プリウスというと「走りが退屈」と言うのが定説だが、アクアは絶対違うはず。ひょっとして話題の86より楽しいんじゃ? それくらいデカい期待を抱いて、アクセルを踏み込んだ。

 あ、ありゃ?

 なんだろう、この「スカ」感は。クルマが重くて、あまり前に進まないような……。そんなバカな!

 ボディが軽ければ、アクセルを少し踏んだだけでスッと前に出るはずだが、それがぜんぜんない。逆に出足はプリウスより若干鈍い。燃費計を見ても、ちーとも数字が伸びてない。こ、これは……?

 キツネにつままれたような気分で、本番の燃費対決に突入。

※【後編】に続く⇒ https://nikkan-spa.jp/142806
違和感をかかえたままの燃費対決、果たして結果は?

― トヨタ新旧ハイブリッドカー燃費対決【1】 ―

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com





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