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不慮の事故による死亡第1位が「窒息死」なワケ

 厚生労働省の統計によると、昨年の「不慮の事故」での死亡者数は3万8306人。その内訳を見てみると、意外なことにダントツの1位は「窒息」による死亡事故(9485人)だという。この傾向を医師の大坂直紀氏はこう解説する。 「’05年までは交通事故での死亡者数が長らく不慮の事故要因トップだったのですが(昨年は3904人)。高齢者の増加を反映し、昨今は窒息での死亡者が大きく上回っています。その原因の大半は食べ物の誤嚥。高齢者だけでなく、中高年でも誤嚥で亡くなる事故は毎年起きているので、年齢に関わらず注意が必要です」  では、実際にどんな食材で窒息事故が多く起きているのだろうか? お餅「餅が圧倒的に多いほか、2位以下も白米、パンと穀類が続きます。続いては団子、マシュマロなどの菓子類。むやみに口に突っ込むような食べ方は絶対NGです。そのほかソーセージや生のニンジンなど、その要因は実に多岐に渡っています。起床直後の覚醒していない状態での食事を避ける、変な姿勢で食事をしない、十分に咀嚼するなど、日頃の心がけでも誤嚥リスクは減らせるはずです」  毎年報道される餅による窒息事故だが、「もし詰まらせた場合は、うつぶせ状態の相手の胸や下あごを支え、背中を何度も叩いて吐き出させてください」(大坂氏)。 〈取材・文/週刊SPA!編集部〉 ※週刊SPA!12月19日号「とばっちり死を回避する技術より」
週刊SPA!12/19号(12/12発売)

表紙の人/ 近藤真彦

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