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40代には信じられない2018年大学受験の新常識 人気は“早慶上明”、芝浦工大の躍進…

 今月13日(土)14日(日)にセンター試験が行われ、今年も本格的な受験シーズンに突入した。不況時には就職に強い理系や学費の安い国公立大学が人気となるように、人気の大学や学部は時代や社会状況に連れて移り変わるもの。 センター試験 大学入試を懐かしく思い出す人もいれば、子供がいて他人事ではないという人もいるだろうが、この20年ほどの間に大学入試を取り巻く環境は大きく変わっているようだ。  大学受験の新常識をランキング形式で紹介しよう。  ランキングは新橋の40代サラリーマン54人に“意外なもの”を聞き、作成した。

1位:進学塾費用の低コスト化……21人

 インターネットのブロードバンド環境が整うとともに、急速に普及しつつある新しい教育形態が、教室・校舎を持たず、インターネットを介して予備校業務を行うインターネット予備校だ。

スタディサプリHPより

 スマートフォンやパソコンを利用して、一流講師の講義動画を配信する「スタディサプリ」は、なんと月額980円で1万6800本の講義動画を無制限に視聴できる。  通常の予備校では季節講習の授業料は1講座1万5千~2万円。1年間、浪人するとなると、50万~100万円ほど平気で吹っ飛んでしまうということを考えれば、かなりお手軽だ。動画なので繰り返し見られるし、人気講師だからといって定員オーバーになることもない。保護者の年収や居住地による教育格差といった観点からも、こうしたインターネット予備校に注目が集まっている。

2位:MARCHはARCHに。明治大学は頭ひとつ抜けて“早慶上明”なる括りも……14人

大躍進の明治大学。「早稲田コンプレックスを持つOBが明治の偏差値急上昇により職場でドヤ顔をしている」(法政大学卒・32歳)との声も

 2017年の志願者実数は早稲田の約5万4693人を越える5万9801人を数えるなど、この10年ほど受験生から絶大な人気を誇っているのが明治大学だ。 『あの明治大学が、なぜ女子高生が選ぶNo.1大学になったのか?』(上阪徹・著、東洋経済新報社・刊)では、バンカラで男臭かった大学が、さまざまなブランド戦略と取り組みによって、おしゃれな大学として認識されるようになり、特に女子校生に人気の大学となったことを紹介している。  たとえば、立教と明治の両方の文学部に受かった人は、2005年は立教に進学する人が圧倒的に多かったが、2015年に逆転しているというデータも。
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浪人生が激減
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