更新日:2020年08月20日 15:41
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40代には信じられない2018年大学受験の新常識 人気は“早慶上明”、芝浦工大の躍進…

5位:定員数は変わっていないのに18歳人口は4割減……4人

 1990年代の前半には200万人を超えていた18歳人口。その後、少子化が進み18歳人口は減少を続け、2000年代後半からの120万人前後で推移。ピークであった1992年と比較すると、大学の定員数に大きな変化はない中で、2017年の18歳人口は4割以上減少している。  2018年を目途に18歳以下の人口が本格的に減少期に入ることで、大学の倒産や学生獲得戦争が過熱する「2018年問題」なども指摘されている。  もっとも、大学全入時代と言われ久しいが、大学志願者数は近年67万人前後で推移しており、その減少率は3割未満にとどまっており、「18歳人口の減少ほど大学志願者は減っていない」ともいえ、東大や早稲田など人気難関校の難易度・偏差値にそれほど大きな差はないようだが、中堅校などは今後偏差値が暴落していく可能性も。

6位:芝浦工業大学の偏差値が上昇……3人

芝浦工業大学HPより

 関東の中堅私立大学から成る大学群「四工大(東京理工系4大学)」のひとつで、工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部を有する芝浦工業大学は、2010年以前は偏差値40台後半という存在だったが、近年、多くの学部で偏差値50を超えるようになり、MARCHに迫る勢いを見せている。工学部の偏差値が2002年は55、07年は51だったのが、12年は56、17年は60、そして19年は64となっており、同年の他の学部もシステム理工学部63、デザイン工学部63、建築学部66と高い。(偏差値は『週刊ダイヤモンド』2019年9/7号を参考)。※【2010年以前は偏差値40台後半という存在だったが、近年、多くの学部で偏差値50を超えるように〜】という記述がありましたが、編集部の取材・調査に誤りがあったため、削除、修正いたしました。ご迷惑をおかけした読者の皆様ならびに関係各位には深くお詫び申し上げます(2020年8月19日追記)  ここ数年、理工系学部の人気が根強いこと。MARCHなどでは理系学部はキャンパスが郊外にあることも多いが、芝浦工業大学は豊洲にキャンパスがあり都心に近いこと。さらには文系のほうが何かと目立ってしまう総合大学より、単科大学のほうが居心地良さそうと感じる学生が多いことなどもあってか、MARCH同学部と併願していた場合、芝浦工業大学を進学先として選択する受験生も決して少なくないようである。<取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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