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平昌五輪の開会式で登場した謎の人面鳥の正体は?韓国人関係者に聞いてみた

人面鳥

JMPA代表撮影(能登直)

 平昌オリンピックの開会式でのひと幕だった。“白虎と子どもたちの韓国探検”がテーマとされているが、そのなかで強烈なインパクトを放った「人面鳥」。開会式・閉会式の総監督である宋承桓(ソン・スンファン)が「高句麗の古墳壁画からインスピレーションを得た。多くの動物たちが平和を共に楽しむいにしえの韓国の姿を表現したかった」とコメントを残したが、ネット上には人面鳥にまつわる様々な憶測が飛び交っている。  たとえば、「じつは不吉な意味がある」「人面鳥は戦争の前触れだ」。日本だけではなく、韓国でも議論が白熱しているらしい。果たして、その正しい意味とは?

開会式で登場した人面鳥の正体とは?

 韓国文化や事情に詳しい韓国人関係者がこう話す。 「平昌オリンピックで用いられた人面鳥は、公式のガイドにもあるように、高句麗の古墳壁画からインスピレーションを得たもの。こういった神話など創造上の動物は、全世界に広がっているもので、韓国のものだけとは言いきれない。高句麗だけではなく、百済なども含めて。人面鳥は千年や万年に一度、平和の時代におりてきて、天と地をつなぐ存在と言われています」  ネット上には、じつは人面鳥は「中国の文化で、不吉な意味があるのではないか?」という憶測もあるが。実際はどうなのだろうか。 「おそらく、別の動物と勘違いしているのではないでしょうか。それは人間の顔で鶏の形をしており、出現するときは大規模な戦争が起こると言われています。ただ、今回の人面鳥ではありませんね」  中国の鳧徯(フケイ)と呼ばれる不吉な伝説をもつ怪鳥なのでは……という声もネット上にはあった。中国最古の地理書『山海経』にも記されており、人間の顔をした雄鶏の姿。フケイが現れたときは、争いが起こるとされている。では、開会式で登場した人面鳥の正体はなんなのか?
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正体はフケイではなくカラヴィンカ!?
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