ボクスターもカイエンもポルシェじゃない!?「ポルシェ乗ってます」と言っていいのは…
なぜマカンが一番売れて、パナメーラがビリなのか? その理由を探るべく、日本自動車輸入組合の大試乗会で、この2台を乗り比べてみました。
お値段はパナメーラターボの半分以下だけど、こっちも十分メチャメチャ速い。車高が高いぶん、サイズのわりに押し出しは強いし、見晴らしはいいし、室内もむしろ広く感じる。ポルシェだけど肩肘張らずに気軽に乗れて、頑丈そうで守られ感もあるので、女子にもモテそうだ!
スポーツカーとしてのポルシェを愛する守旧派カーマニアたちは、日本では依然、一大勢力を誇っております。彼らはマカンを見たって「ケッ、一緒にすんな!」と言うでしょうが、マニアじゃないからスポーツカーはいらん、上から目線でオラオラできて、女のコ(女子アナ含む)にウケたほうがイイという人がポルシェに乗るならカイエン! それがムリならマカン! パナメーラは無視! と、斎藤佑ちゃんと同じ方向性にいくという次第です。
【結論】
マカンGTSに乗ると、カーマニアである私も、「これが一番いいかも」なんて思ってしまいますが、それでも日本ではポルシェと言えばまだ911だし、そっちのほうが尊敬されます。さすがサムライの国。涙が出ますね1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
パナメーラは、約1000万円から3000万円超まで多くのグレードがありますが、試乗したのは2300万円ちょいの「パナメーラターボ」。そりゃもうとんでもなく速いけど、セダンというわりに後席がちょっと狭っ苦しい。もちろん911の後席(ほぼ子供用)よりはぜんぜん広いけど、これならベンツやビーエムのほうがいいかも。じゃなきゃホンモノのポルシェ(911)が断然いい! 値段も同じくらいだし!
続いて、一番売れてるマカンに試乗。グレードは約1000万円の「マカンGTS」です。
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