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『孤独のグルメ』の店はどうやって探している? スタッフが語る知られざる苦労

熱意の交渉が通じたあのお店

井川:あと、焼肉の「つるや」(Season1第8話)も印象に残ってますね。吉見さんが1回断られ、2回断られ……3回目でようやく。原作にある“一人焼肉”を原作と同じ川崎で実現したいという熱意で交渉してましたよね。 吉見:川崎周辺の焼肉屋はかなり回ったんですけど、つるやで実際にお客さんが一人焼肉をしてる姿を目にして、「もうここしかないな」って。でも最初は断られて、なんとかお昼までの約束で許可を取って。 井川:朝5時くらいの暗いなかで仕込みをやって、朝7時からガツンと食べてもらいました(笑)。

お店探しのノウハウ

――お店探しのノウハウは積み上がっていくものなんですか? 菊池:難易度は変わらないですね。 井川:むしろ、シリーズを重ねるごとに難易度は上がっています。 菊池:特に地方は大変なので、地元の人が「そこやったの?」みたいな感じになると嬉しいですね。大阪の串カツ屋(Season6第1話)とかもそうで、地元の人もあまり知らないですもんね。 溝口:あれはウチの制作部の山下末於ちゃんが探してきてくれたんだよね。 菊池:そう大阪芸大出身の山下さんが見つけてきてくれて。 溝口:よくやったよね。おばちゃんたちもいい人だったよね。 菊池:『孤独のグルメ』に出てくれるお店の人は、本当に素敵な人が多いですよね。
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孤独のグルメ 巡礼ガイド3

「孤独のグルメ」ファン必携のガイド本の第3弾が登場! テレビ版Season5~6に登場した名店を紹介。ファンであれば、どこから読んでも楽しめるバイブルです。


⇒小説『孤独のグルメ』連載開始! 第1回「冷たい雪の日は甘いカレーライスがほしくなる」
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