恋愛・結婚

広末涼子似のマドンナに5分でフラれた青春の悪夢…同窓会で知った驚きの理由とは

「ごめん、やっぱり付き合えない」その真相とは!?

 告白が成功してから、なぜかうつむいたまま。どうしたのだろうか。校門を出てから少し経ったところで、ついにヒロちゃんが泣き始めた。重い口を開く。 「ごめん、やっぱり付き合えない……」  青天の霹靂だった。いちどオッケーしたはずなのに、やっぱりダメなんて。そんなことってあるのか。 「なんとなく場の雰囲気に流されてオッケーしてしまったんだけど……本当は別に好きな人がいるの。だから、本当にゴメン!」  そう言ってヒロちゃんは走り去ったという。藤代さんはその場に呆然と立ち尽くした。その夜、ヒロちゃんからは長文の謝罪メールが届いたという。「謝るぐらいなら付き合ってよ!」と思ったが、自分が惨めになるだけなので返事はしなかったという。   みんなの目の前でカップル成立と思いきや、恥さらしのようになってしまった藤代さん。付いたあだ名は“ミスターファイブミニッツ”。とはいえ、彼のことを憐れむ声も多かった。お互いに気まずくなってしまい、最終的に彼女はバレー部のマネージャーを辞めた。卒業するまでひと言も会話しなかったという。 「怪我が治ってから、部活では活躍したし、結構モテたんですよ。でも、その出来事がトラウマになってしまって、女のコに告白できなくなってしまったんですよ。おかげで高校時代はだれとも付き合えなかった。とはいえ、ヒロちゃんのほうも“酷い女”という噂がまわってしまい、マドンナから一転して男子から嫌われ者みたいに扱われてしまっていた。お互いにとって、最悪の恋愛体験だったと思います」  10年以上経った今、ヒロちゃんを気遣う優しさを見せる藤代さん。しかし、このエピソードには後日談がある。同窓会でヒロちゃんが藤代さんを断った真実の理由を友人から聞かされることになる。 「握った手の感触がなんか違った」  青春時代の恋なんて、そんなものかもしれない。<取材・文/山田門八> ― オレ史上最悪の恋愛体験 vol.2 ―
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