明石家さんまの意外な話術…「話がおもしろい人」になる簡単な法則
特別なスキルや経験がなくても、すぐに上司やお客様とうまくやれる、ミスしてもあまり怒られない……そんな人に心当たりはないだろうか。「自分が同じミスをしたら激怒されるのに!」と歯噛みした経験もあるかもしれない。
「なぜかスイスイと仕事を乗り切れる人」の共通点は、ズバリ、高い「好感度」。彼らは何気ない日々のコミュニケーションの中でガンガン好感度を上げているからこそ、危機を回避し、人望を集め、認められる。
そんな、好感度を高めるコミュニケーションの秘訣を教えてくれるのが、放送作家で戦略的PRコンサルタントの野呂エイシロウ氏(50)である。
野呂氏は、放送作家として『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や『鉄腕!DASH!!』など多数の番組を手がけ、2014年の著書『「話のおもしろい人」の法則』はロングセラーになっている。
「20年以上、人に怒られたことがない」という野呂氏。実は話がおもしろい人とは、“相手がおもしろいと思っていることを話してくれる人”だという。気持ちのいいコミュニケーションは、自分じゃなくて相手が主役なのだ。
野呂氏は、超好感度タレントといえる明石家さんまを、自分の話をガンガンする人ではないと分析する。しゃべり続けているように見えて、録画してカウントすると、さんま1:相手2.5ぐらいの発言比率だという。
さんまさんは、相手の話を聞き出して、オーバー気味のリアクションで気持ち良くさせるそうだ。
①相手の見かけや、ちょっとした発言などをきっかけに、「最近どうなの?」「(その服)、夏を先取りだね」などと、相手を主語にして質問を振る。
②相手の答えを肯定しながらオーバー目のアクションを取って、相手を気持ちよくさせる。
③相手が調子に乗って繰り出した新たな話題から、さらにネタを拾って話題を広げていく。
「相手の3分の1だけ話す」というのは、好感度アップにつながるテクニックの一つだ。
相手を主役にするために、自分はカメレオンのように変身することも、法則の一つだという。
野呂氏が駆出しだった頃、プロデューサーやディレクターや有名な放送作家の出席する会議で全く話にからむことができず、苦肉の策で思いついたのが「ですよね!」を連発することだった。
誰の発言にも、とりあえず「ですよね!」「なるほど」と同調し続けることで、会話のリズムに乗る練習ができるという。
また、自分の意見を言う場合も、相手をいきなり「いや、そうじゃなくて」と否定するのはダメ。まず「そうですよね」と受け止めてから、「ちなみに僕が思うに…」と意見を述べるべきだという。なぜなら、仕事でも恋愛でも「正解はひとつじゃないから」と野呂氏は言う。
好感度の高い人は、「相手を主役に」している
明石家さんまは、相手の半分以下しかしゃべってない
魔法の言葉「ですよね!」
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