更新日:2022年12月30日 10:15
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6月は「性病患者が増える」ワケ

梅雨を迎え、いよいよ本格的に夏に突入していこうとする6月。気温と湿度が高まるこの時期は、細菌やウイルスの増殖、あるいは精神の変調によって、多くの“ヤバイ病気”がはびこるタイミングでもあったのだ。命をおびやかす病の正体を追った! 6月に急増[死に至る病]

6月は性病リスクすらも高まる!?

 取材班が病気のリサーチを進めていくなかで明らかになったのが、実は6月は性病の罹患者が増える時期でもあるということ。というのも、その裏には男性の悲しきサガがあるようで……? 「6月から患者さんが増えますね。下旬にボーナスが支給されて軍資金を片手に風俗に行き、性感染症にかかってくる人が少なくないんです」と語るのは、性病医の森本健介氏。  特に相談件数が多いのは、尿道炎なのだとか。 「排尿痛が生じたり膿が出たりする感染症で、ゴムなしの性行為をした方に多いです。オーラルセックスでも感染し、重症化すると不妊症になるケースもあります」  そして森本氏が、「近年再流行中」と警告するのが梅毒だ。 「性器に赤い発疹やシコリができますがほぼ無痛。いったん症状が消え、次は全身に発疹が出ます。放置すると最悪の場合、神経や心臓に菌が達して大動脈瘤などの重大疾患を併発することもあります」  さらに内科医の久住英二氏も「本番なしのヘルス嬢が梅毒で来院することも。性病はコンドームで全ては防げないと理解したほうがいいです」と警告。 「梅毒は感染力が強く、傷をこすり合わせただけでもうつる。例えば男性がオナニーをしすぎて、ちょっとヒリヒリしてるところにフェラチオ……でもうつります」  極めつきはHIV感染症。 「当院では2か月に一人のペースで陽性反応の患者が出ています。他人事ではありません」(森本氏)  遊びはほどほどに、何事も節度を守って楽しむのがお互いの身のためかもしれない。 【森本健介】 性病医。山の手クリニック渋谷院院長。数多くの性病の診療実績がある。渋谷院の電話番号は03-6433-5351。HPはhttps://www.y-cn.jp 【久住英二】 医療法人社団鉄医会理事長。日本内科学会認定内科医。働く人に向けて21時まで診療するナビタスクリニックを新宿、立川、川崎に展開 ― 6月に急増[死に至る病] ―
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