雑学

男をおしゃれに見せる「3色ルール」とは?

【モードをリアルに着る!オム Vol.12/小林直子】

 西洋の衣服の世界、特に近・現代のレディースのスタイルにおいて、3色ルールという色遣いのルールがあります。これはコーディネート全体に使う色を、例えば白、黒、赤というように3色以内にするというもので、シック、もしくはエレガントに見せたいときにはよく使われます。

3色ルール

WEARより

 3色ルールを提唱したのがいったい誰なのか、はっきりとしたことはわかりませんが、私が探したところによると、ディオールの著作に「色は2色、そしてもう一色を2か所に」というような記述がありました。

どこか2点にアクセントの色を


 さて、この3色ルール、メンズでも使うのかどうか、これもはっきりしたことはわかりません。けれども、明らかにそれとわかるスタイルはコレクションでもよく見ます。今回はこの3色ルールについて、チェルッティ1881を例にして説明していきます。

 チェルッティ1881の2018年春夏コレクションは、1980年代のアメリカのドラマ『特捜刑事マイアミバイス』のフィリップ・マイケル・トーマスとドン・ジョンソン(ダコタ・ジョンソンのお父さん)のスタイルにインスパイアされたものということで、80年代カジュアルをより今風に、そしてエレガントに昇華させたものでした。



 80年代をテーマにしているにもかかわらず、チェルッティ1881のコレクションがいわゆる80年代風のポップなテイストに陥らず、イタリアのエレガントな伊達男スタイルになっているのは、スタイリングに使われている色数が少ないためです。

 では、ルックを見ていきましょう。

 まず靴です。靴は白、ネイビー、そしてシャトルーズと呼ばれる黄緑の3色で構成されています。次に全体を見ると、白いシャツ、ネイビーのパンツとバッグ、シャツのインナーにシャトルーズのTシャツというように、靴で使われていたのと同じ3色を使っています。これが3色ルールです。

 ここでのポイントは、靴に使われているシャトルーズがシャツのインナーとして繰り返されていることです。3色ルールというときに、インナーもシャツと同じ白でも構わないのですが、どこかに2点、アクセントになる色を配置することで、よりおしゃれな感じを出すことができます。これはディオールがその著書で言っていた方法そのままです。このように、レディースで言われている3色ルールは、メンズのスタイリングでも同じように使われています。

毎日の服装を3色以内にする方法


 次に、この3色ルールを実際に取り入れる方法についてです。

3色ルール

WEARより

 これは何も難しいところはありません。いつでも全体のコーディネートで使う色は3色以内にすればいいだけです。黒、白、赤でもいいし、白、ネイビー、グレーでもいいでしょう。とにかく3色以内にすることがポイントで、必ずしもこのルックのようにアクセントになる色を2か所に使う必要はありませんが、2か所入れてきたほうが、よりおしゃれには見えます。

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「3色以内」といっても、何色を選べばいい?

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