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実写版『キングダム』に期待の声大!漫画の実写化で大成功を収めたあの映画、この映画

本格科学冒険映画 20世紀少年:3部あわせて興行収入113.7億円

 浦沢直樹(58歳)原作の人気漫画『20世紀少年』(小学館)。その実写版である『本格科学冒険映画 20世紀少年』は、唐沢寿明(55歳)を主演に迎え、3部作として2008年から2009年にかけて公開された。  原作の持つ独特の世界観や雰囲気を忠実に再現したとして高い評価を受けており、公開後は3部すべて、何週にもわたって週末観客動員数の首位に輝いている。興行収入もかなりのもので、第1章となる『終わりの始まり』は39.5億円、第2章の『最後の希望』は30.1億円、最終章の『ぼくらの旗』は44.1億円。総額で113.7億円というメガヒットを叩き出した。  また、この作品のヒロイン「カンナ」役として3000人のなかから選ばれ、一躍脚光を浴びたのが平愛梨(33歳)だ。1999年に芸能界デビューして以来、なかなか芽が出なかった平だったが、カンナ役を射止めたことを契機とし、見事に人気女優の仲間入りを果たしたのだった。
20世紀少年

DVD版には“もうひとつのエンディング”として未公開シーンも収録されている(画像は『20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗』(VAP)のDVDジャケット)

ALWAYS 三丁目の夕日:3作あわせて興行収入112.3億円

 最後に、2005年に公開された『ALWAYS 三丁目の夕日』を紹介しよう。原作である『三丁目の夕日』は、西岸良平(71歳)が『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて1974年から現在まで連載を続けている長寿作品だ。  CGやVFXによって再現された1958年(昭和33年)の下町風景と、そこで吉岡秀隆(48歳)らが繰り広げるノスタルジックな人間ドラマにハマる人が続出。封切りが11月だったにも関わらず、年内だけで200万人超を動員し、最終興行収入は32.3億円を記録するまでになった。  主な観客層は古き良き昭和を知る40~50代の男女だったが、20~30代の若い世代も、それなりに劇場へ足を運んでいたようだ。2007年には2作目となる『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が、2012年に3作目となる『ALWAYS 三丁目の夕日’64』が公開され、それぞれ45.6億円、34.4億円の興行収入を収めている。
ALWAYS 三丁目の夕日

第1作は日本アカデミー賞で13部門中12冠という、驚異的な成績を残したことも話題に(画像は『ALWAYS 三丁目の夕日』(VAP)のDVDジャケット)

 今回の『キングダム』製作報告会見では、公開日が来年の4月19日に決定したことも伝えられた。果たして、超人気漫画の実写版はどのような出来になるのか。今から公開が待ち遠しい。<文/山本愛理(A4studio)>
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