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野暮ったくならないボーダー柄の着こなし方とは?

【モードをリアルに着る!オム Vol.19/小林直子】  女性にパリジェンヌスタイルがあるように、男性にもパリジャンスタイルと考えられているものがあります。それはどんなものかといえば、美しいパリの街を颯爽と歩く、フランス映画に出てきそうな小粋なパリジャンのスタイル、といったところでしょうか。
WEARより

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 そんなパリジャンがいかにも着そうなのがボーダーです。パリジェンヌ、パリジャンといえばボーダーだと、多くのパリジェンヌ、パリジャン以外が思っていることでしょう。  しかしストリートスナップを見ても、最近のフランス映画を見ても、多くのフランス人以外がイメージする絵に描いたようなボーダースタイルのパリジャンらしき人はいません。なぜでしょうか。  そこは一筋縄でいかないフランス人、多くの人が持っているイメージどおりにボーダーを着たら、それは野暮なことだと考えているからではないかと推測します。ジーンズにボーダーTシャツに革ジャンでは野暮すぎる。ではどうしたらいいか。

ボーダー柄はTシャツでなくセーターを探そう

 そんなふうに考えて提案しているのではないかと思うのがアレクサンドル・マテュッシによるアミ(フランス語で友人という意味)のひねりを利かせたボーダースタイルです。  まずボーダーTシャツは選びません。選んだのは黒が基調で白いボーダーが入ったセーター。それに黒に限りなく近いネイビーのピンストライプのスーツ、そして最後に、アレクサンドル曰く「ソフィー・マルソーの巻き方」で首に巻いた、白いストライプが入った黒いマフラー、白ソックス、黒革レースアップシューズです。  実際、このとおりの格好で出てきたら、おしゃれすぎて怖いですけれども、学べるところはいろいろあるでしょう。では、このアミのルックのように、野暮にならないようにボーダーを着るにはどうしたらよいでしょうか。  まずは定番の、ボーダーTシャツにジーンズは避けましょう。もちろんボーダーTシャツにジーンズ、グッチのビットローファーにベレー帽という、90年代の渋谷系そのままみたいなスタイルもやめましょう(いないと思いますけど)。これらは使い古された「おしゃれ」のイメージが貼りついていて、今さらもう使えません。それはまるで、地方都市のシャッター商店街に残った洋品店のウィンドーに飾られたマネキンが着ているみたいなスタイルです。
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どうやったら定番を外せるか
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ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に。新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』が発売中

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