学生アシスタントに彼女を奪われた30男の叫び「玄関を開けたら2人が…!」
さっそくN君を家に呼び、Photoshopを使った仕上げの作業を任せてみると、驚くほどに飲み込みが早かったという。
「仕事はていねいだし、彼が来てくれて本当に良かったなと思いました。その間に、僕のネームもバリバリはかどりました」
それから週3ペースで吉崎さんの家に通うようになったN君は、彼女のE美さんともすっかり顔見知りになった。
「作業中にE美が来ると、よくチャーハンとかパスタを作ってくれて3人で食べました。Nくんは『美味い、美味い!』と大喜びでおかわりをして……E美はその姿を見て『N君キモーい』と笑っていましたね」
今まで彼女ができたことがなく、キスすら経験がなかった大学生のN君。
「彼からしてみたら、女の手料理はかなりレアみたいで。僕は『頑張って早く彼女作れよ~』なんて余裕こいていたのですが……」
そんなある日、N君が「先生、僕の作品を読んでくれませんか?」と2ページで完結するギャグ漫画を3本持ってきたという。
「ちょっと雑なところはありますが、結構おもしろかったんですよ。一緒に読んだE美も興奮気味に褒めていました」
それがきっかけで自信がついたのか、N君がどんどんあか抜けていったそう。
「突然、服装と髪型とメガネも変えてきて……だんだん星野源みたいなおしゃれっぽい感じになってきて、なんだか態度も堂々としてきたんですよ」
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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