雑学

変形学ランに刺繍を…ヤンキーの“卒ラン”文化はなくならない!? 厚木の老舗に聞く

「万引き減った」時代の流れを実感


 では近年、デザインや流行に変化などは見られるのだろうか。

「たぶん、これといって変わってないんじゃないかな。短ランやボンタン、生き様とか感謝の気持ちを刺繍する。定番ですよね。ただ、今の若い子たちは言葉にかんしてもネタがわからないんじゃないですか。ネットで調べているんだろうと思う。誤字も多い。よっぽどひどいときは、教えてあげるけど。全体的に学生服よりも特攻服が売れている印象もある。上下1万円ぐらいで安いから。みんなお金がないからね」

 とはいえ、こうした卒ランや特攻服は、学生だけではなく、意外な層にも広がりつつあるらしい。

「アーティストの影響でファンがライブの衣装として買ったり、女性のコスプレイヤーや歌舞伎町のキャバ嬢がイベント用で買ったりする。というか、最近はヤンキーが減って、そっちのほうが多いんじゃないかな」

 青木さんは、厚木の地に店を構え続けてきたが、周辺でも彼らを見かけることは少なくなったという。それは「万引きが減った」ことでも実感している。

「うちは“厚木で2番目に万引きしやすい店”って評判だったんだよ。昔はしょっちゅうだった。店前に置いていたマネキンごと盗まれたこともあったよ。ただ、最近は万引きもほとんどなくなったから。やっぱり、そういう子たちが少なくなったということでしょう」

 とはいえ、現在でも稀に万引き被害に遭うこともあるそうだ。

「年始に1件あったね。でも、最近の子は見た目じゃ判断できない。普通の子が万引きしたりする。だから、内面の問題になってきているのかな。昔は悪いヤツっていうのは見た目もがっちりしていてわかりやすかったんだけどね」

貼り紙

入り口の貼り紙。1月3日、万引き被害に遭ったという

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気づいたら同業者が減っていた

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