“高偏差値=人気大学”ではない! 40代が知らない「中~下位の大学」の明暗
「全入時代」を迎えた大学市場だが、現在大きな変化が起きている。大学が狭き門だった時代に受験をした40代には、思いもよらなかった大学が人気を博しているらしい。中高年の知らない最新の人気大学勢力図やいかに!?
近年の大学受験事情は、かつてのような高偏差値=人気ではなくなっている。
「親や教師が『それなりの大学に入らないとブラック企業にしか入れない』『人工知能に仕事を取られる』と脅しまくるので、今の高校生たちはビビっています。また、今の高校生は浪人をしたがりません。だから、少しでも安定した方向へ進もうとする傾向が強い」(大学研究家の山内太地氏・以下同)
そのため、MARCHや日東駒専、関関同立の中でも比較的受かりやすそうなところが人気を集める傾向は今後も変わらないだろう。
逆に大きな変動を迎えそうなのが、かつてはFランなどと揶揄された中~下位の大学だ。
就職に特化した教育により、受け入れ先の業界からの評価も向上し、学生からの人気が上昇し始めているところとそうでないところの差が明確になっているのだ。
「名門ホテルや航空業界に人材を輩出する明海大学のホスピタリティ・ツーリズム学部、サービス業の人材育成に特化した千葉商科大学のサービス創造学部など、カタカナ学部でも業界から高く評価されているところはある」
リベラルアーツより実学機能を強化する方針は政府の大学改革で盛んに言われることだが、その是非はさておき、中~下位大学は、いかに時代のニーズに即した実学を提供できるかが勝負の分かれ目になってきそうだ。
“高偏差値=人気”ではない! イマドキの大学事情とは?
1
2
この特集の前回記事
ハッシュタグ