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JR駅員が格付け「乗りたい/乗りたくない」特急列車。成田エクスプレスは?

 これから春の行楽シーズンを迎え、旅行を計画している人も多いはず。JRをはじめとする鉄道各社もさまざまな特急列車を運行している。  そこで今回はJRの現役駅員で自身も鉄道マニアだという会沢好彦さん(仮名・40代)に「首都圏の乗るべき&乗る価値の低い特急列車」のランキングを挙げてもらった(※観光列車は除く)。

3位 都心と甲信越を結ぶJRの『スーパーあずさ』

スーパーあすざ E353系

画像:スーパーあすざ『E353系』(JR東日本)

「’17年12月からE353系という新型車両での運行になったのですが、デザインを担当したのは新幹線のE7系やJR東日本のクルーズトレイン『四季島』なども手掛けた奥山清行氏。座席のヘッドレストは可動式になり、全座席にコンセントが設けられています。テーブルもA4のノートPCが置ける大きさなので、以前の車両ほど揺れは感じません。車内で仕事をしたい出張のビジネスマンにもオススメしたいです」

2位 浅草と日光・鬼怒川を結ぶ東武鉄道の『スペーシアけごん』と『スペーシアきぬがわ』

コンパートメントルーム

画像:6室の個室『コンパートメントルーム』(東武鉄道)

「JR新宿駅からも列車が運行していることもありますが、その最大の理由は車内の設備。6室の個室を備えた専用車両があり、平日の利用料金は1室3090円。これだけの料金をプラスするだけで個室が使えるため、家族連れやグループでの利用にお得です。しかも、飲み物や食事が販売するビュッフェカウンターも付いています」

1位 利便性が高く、車両の種類も多い『小田急ロマンスカー』

 会沢さんが1位に挙げたのは、小田急の『はこね』。ロマンスカーの相性で親しまれる人気の特急列車で、ほかにも片瀬江ノ島行きの『えのしま』や御殿場行きの『ふじさん』などがある。 「まず運行本数が多く、観光客だけでなく沿線のサラリーマンにとっても通勤の足として便利です。さらに東京メトロの地下鉄千代田線に乗り入れており、北千住発着の列車があることで利便性がさらに増しました」  また、ロマンスカーは車両も大きな魅力だという。
GSE(70000形)

画像:GSE『70000形』(小田急電鉄)

「現在、5つの車種があり、最も新しいGSE(70000形)は昨年3月に登場したばかりです。代名詞となっているフロンビューの展望車両ですし、ほかの車両も個性豊か。内装やシートにも高級感がありますし、私鉄の特急としては珍しく車内販売(※一部ない列車もある)があるのも推しポイントです」
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踊り子号は存在意義が薄れている?
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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