更新日:2023年03月20日 11:06
仕事

店員が嘆くモンスター客。女子大生ウェイトレスを困らせる行為とは?

ファミレスでありえない注文をする男性グループ

「店が困るようなオーダーをする“荒くれ”若者グループがいるんです」と頭を抱える東京郊外のファミレスの店長・林田さん(仮名・40歳)。  20代半ばぐらいの男性客が7~8人、週末にやってきて、無粋な注文を繰り返すのだそうだ。 モンスター客 「最初は明太子パスタを、明太子とパスタを別々でオーダーしてきたんです。女子大生のバイトが青くなって、『店長、メニューにないオーダーですけど、どうしましょう』と駆け込んできたんですよ。まあ出来なくもないから、茹でたパスタにオリーブオイルをかけて、別の皿に明太子を置いてセットで出しました。すると若者たちが大騒ぎして、運んだバイトウェイトレスをからかうんです」  若者グループは、次第にエスカレートして、「カレーライスとライスカレーのどちらがうまいか」を探りたいと、ご飯の上にカレーをのせた普通のカレーライスと、カレールーの上にご飯を乗せたもの2種類を頼んだ。 「またコーヒーフロートとフロートコーヒーのどっちがうまいかという実験をやるから、普通のコーヒーフロートに、アイスを沈めたアイスコーヒーの2種類を頼んだんです。これはもう、悪ふざけの極みとしか言いようがない。でも、注意すると逆ギレしてきそうで。他のお客様にも迷惑がかかるから、言いなりになっていました」 店員 だがその内、他の客も若者グループの悪ふざけに不快な表情を浮かべるようになったという。 「これはまずいと思っていたある日、若者グループの1人が『最近あの可愛いウェイトレスの子、あんまり困った顔をしなくなったよね。俺たちの注文に慣れてきたのかな』と言っているのが聞こえたんです。悪ふざけの原因は、女子大生のバイトを困らせたかったと分かりました」  林田さんは女子大生バイトのシフトを彼女と相談の上、変更した。女子大生はこれまで週末のみだったが、平日の夕方から午後8時までにして、若者グループと会わせないように対応。そして週末は男性の学生バイトを入れるようにしたという。 「おかげで若者グループは週末に来なくなりました。でも平日にやってくるように。ただ平日はお客も少なく比較的余裕がある。女子大生に注文をとらせず、私が行くようにしました」  林田さんが注文を取るようになってから、普通のメニューを頼むようになったという彼ら。だがそれでもほぼ毎日来店してくる。また何か企みがあるのでは…と、店長の不安は尽きない。<取材・文/夏目かをる> ― シリーズ・店員が語る困ったモンスター客 ―
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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