まるで本物の肌、美少女フィギュアに釘付け…進化する模型作り最前線
模型作りは、世代を超えて楽しめる趣味である。休日は模型に打ち込み、気が付けば家中が完成模型で埋め尽くされてしまったという人もいるほど。
模型という製品は日々進化している。かつての模型の素材といえば、専ら木材であった。それがプラスチック製品の確立で、より精巧かつ部品点数の多い模型を製造できるようになったのだ。そこへ現代のテクノロジーを用いれば、どのような製品が登場するのだろうか。
今回は5月8日(水)~12日(日)、ツインメッセ静岡で開催された日本最大級のホビー関連展示会『静岡ホビーショー2019』に潜入。そこで公開された最先端模型をご紹介しよう。
隠れファンも多い「美少女フィギュア」。しかし自分の大好きなキャラクターのフィギュアを買ったはいいが、それに着色しなければならないという手間がある。組み立てるだけなら誰でもできるかもしれないが、塗装は技能が必要だ。
Figure-rise LABOは、バンダイのプロジェクトである。このプロジェクトの第1弾である『ホシノ・フミナ』をご覧いただきたい。
これは、組み立てたあとに色を塗ったわけではない。最初から着色されているものだ。そして何より、この肌の質感はまさに人間の身体そのもの。塗装と成形でより立体的な影や血色を与えているという。
この通り、臀部にも本物のような張りがある。
水着の質感も肌のそれとは区別されている。見つめれば見つめるほど、「触りたい」という自然の欲求が胸の内からこぼれてしまいそうだ。ニッパーさえあれば誰にでも組み立てることができるこの製品、価格は5940円(税別)である。
『機動戦士ガンダム』は、主役ではない量産機という存在を視聴者に認識させた初めてのロボットアニメである。
実際の戦場でも、たった1機の特殊な戦闘機が何百機の敵機を撃墜して自軍を勝利に導く、ということは絶対に起こらない。なぜなら「戦は数」だからだ。戦闘機に限らず、兵器とは量産品である。
これもバンダイのプロジェクトであるが、『30 MINUTES MISSIONS』は「量産型ロボットの改造」に焦点を当てたプラモデルである。
ラインナップのロボット『アルト』と『ポルタノヴァ』は、いずれも量産機という設定。ガンダムで言うところのジムとザクである。だが、同じ機体でも近接戦闘用と遠距離射撃用とでは仕様が異なるはずだ。宇宙戦用か地上戦用かという点も、機体の姿を大きく変える要素。そこで30 MINUTES MISSIONSは、様々な組み合わせができる膨大なオプションパーツを用意することで「急遽改造された量産機」を表現している。
機体は2種類しかないが、オプションパーツを組み合わせることで自分だけの量産機を作ることも可能だ。
価格はロボット本体のものが1382円(税込)。安価に思えるかもしれないが、もちろん各オプションパーツは別売りである。改造に熱を上げるがあまり、小遣いを全て使ってしまった……ということがないよう気を付けたい。
本物のような肌の美少女フィギュアに釘付け


自分だけの“量産機”にカスタム!


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